iPhone14のNANDメモリ供給に中国企業、米議員が強く警戒
3D NANDメモリチップのiPhone14向けサプライヤーとして、新たに中国の国営企業が加わることについて、国力弱体化やセキュリティ懸念を理由に、複数の米上院議員が再検討を求めるよう批判しています。
NANDメモリ分野では中国企業で初
iPhone14にも搭載されている3D NANDメモリチップは、中国の国営企業Yangtze Memory Technologies(YMTC)からの供給が検討されており、これまでにも何度か動向が報じられてきました。
NANDメモリは現在、韓国のSamsung Electronics、SK Hynixのほか、日本のキオクシア、米国のMicronがサプライヤーとして供給を行っており、中国企業がこのリストに加わるのは初のこととなります。
中国共産党との繋がりを警戒
しかし、それだけに警戒を募らせる向きも少なくありません。
複数の米上院議員は連名で国家情報長官への書簡を発表、YMTCは「しばしば不透明な、中国共産党との繋がり」があるとして、プライバシーやセキュリティで重大な懸念を引き起こす可能性があると警告しました。
また、AppleとYMTCのパートナーシップを「中国の歪んだ不公正な貿易ルールを肯定し利するものであり、外国の競争相手を犠牲にして中国企業にとって莫大なアドバンテージを作り出し、米国企業を国際的に弱体化させる」とも批判しました。
ただし、Appleが語ったところによれば、YMTCのNANDメモリが使用されるのは、あくまでも中国で販売する一部のiPhone14であり、それ以外の地域で販売するデバイスについては採用するつもりはないそうです。
Source:Nikkei Asia
(kihachi)
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