Qualcomm、2022年のスマホ出荷台数が前年比で10〜30%減と予想

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スマートフォン向けにモデムやチップを供給するQualcommが、2022年のスマホ出荷台数について、当初の予想を大幅に下回るとの見通しを明らかにしました。

10〜30%減へと大幅な下方修正

Qualcommは現地時間2022年11月2日に行った、同社2022年度第4四半期(7月〜9月)の業績発表において、2022年の暦年(1月〜12月)のスマホ出荷台数見通しを下方修正しました。
 
同社は当初、2022年1月〜12月のスマホ出荷台数を、前年同期と比べて4%〜6%程度の減少と見積もっていました。
 
しかし昨今の不透明な経済情勢などにより、「10%〜30%程度の減少」へと予想を修正しました。

「主要顧客」が在庫を減らしている

Qualcommはまた、スマホ需要が急速に減退しており、一時期不足していた半導体の在庫もかなり増えているとし、さらに同社の「主要顧客」が在庫を減らしているとも述べています。
 
この「主要顧客」にはAppleとSamsungが含まれるとみられます。AppleはiPhone14 Proシリーズの売上は好調なものの、iPhone14 Plusの売上が芳しくなく、すでに減産体制に入ったとの報道があります。
 
一方で野村證券は、AppleはiPhone14の増産を開始しており、年末〜来年前半に需要喚起と在庫処理を目的とした異例のiPhone値引きセールを実施すると予測しています。

 
 
Source:The Verge
Photo:Qualcomm
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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