Apple、iPhone需要喚起と在庫減らしのため異例の値下げを敢行?野村證券が予測

iPhone14/14 Plus

iPhone14/14 Plus
 
Appleは、2022年第4四半期(10月〜12月)から3四半期連続でiPhoneの出荷台数を減らす可能性があるとの予測を、野村證券が明らかにしました。
 
同社はまた、AppleがiPhone14の生産台数を不自然に増やしていると指摘、需要喚起と在庫減らしを目的とした、異例のiPhone値下げを行うかも知れないと述べています。

2022年10月から来年6月まで出荷台数を減らすと予想

野村證券は現地時間2022年11月3日に「Global Technology Views」レポートをリリースしました。
 
同レポートを入手した台湾メディア経済日報によると野村證券は、AppleはiPhoneの出荷台数を、2022年10月〜12月期に6%減、2023年1月〜3月期に8%減、同年4月〜6月期に11%減と、順次減少させると予想しています。
 
野村證券は当初、2022年下期のiPhone14シリーズの出荷台数について、9,000万台と予測していました。同時期のiPhone13シリーズの出荷台数である8,100万台よりもかなり多い数字です。

iPhone14 Plusの不人気、Pro人気では相殺できず

しかしながら需要は期待を下回ると同社は見ているようです。Appleは9月末より、iPhone14 Proシリーズの増産体制に入ったものの、iPhone14 Plusの需要急落を相殺できていないとのことです。野村證券は2022年下期のiPhone14シリーズの出荷台数予測を、9,000万台から8,250万台へと下方修正しました。
 
iPhoneサプライヤーの多くは、7月〜9月期の出荷が好調だったため、売上高は2桁成長を記録しました。しかしiPhone14 Plusの不人気で9月をピークにその後は一気に出荷数が減少、10月〜12月期は前四半期比でも前年同期比でもマイナスになるサプライヤーが続出すると、野村證券は見ています。

iPhone14の増産は値下げセールの準備?

そして最近の調査から、Appleに興味深い動きがあると同社は指摘します。AppleはProモデルではない、「iPhone14」の増産を指示しているそうです。
 
野村證券はこの理由は2つあると考えています。1つはiPhone14 Plus減産で余った部品を減らすためと、生産ラインを無駄にせず活用するため。そしてもう1つの理由が、特別なプロモーションに備えるためというものです。
 
野村證券は、Appleは年末もしくは来年前半に、iPhoneの在庫整理と需要喚起のために、異例の値下げセールを実施するとの、大胆な予想を展開しています。
 
 
Source:経済日報
Photo:Apple
(lunatic)

 
 

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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