総務省、2021年9月末の携帯契約数を公表。5Gが3Gを初めて上回る

    SIMカード iPhone

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    総務省は12月18日、令和3年度第2四半期(2021年9月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアを公表しました。5G契約数が初めて3G契約数を上回っています。MVNOは全体の13.2%で、前年同期比で微減となっています。

    5G契約数が初めて3Gの契約数を上回る

    総務省が公表した、2021年9月末時点での「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」によると、携帯電話の契約数は1億9,785万で、前年同期比4.6%のプラスでした。
     
    このうち、LTE契約数が1億4,633万件で前年同期比8.1%減少、5G契約数は2,922万件で、2020年9月末時点の545万件から2,843万件増加し、初めて5G契約数が3Gを上回っています
     
    5G契約数が携帯電話契約数に占める割合は約14.8%です。5G契約数には4Gと5Gのどちらも使える契約を含みます。
     
    総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」 (令和2年度第2四半期(9月末))
     
    なお、KDDIソフトバンクNTTドコモの各社は、3Gサービスを終了する計画を発表しています。

    大手3キャリアの契約数シェアは合計84.8%

    移動系通信(携帯電話、PHS、WiMAXなどのBWAを合算)の契約数シェア(グループ別)は以下のとおりです。大手キャリア3社のシェアは合計84.8%と、前年同期(2020年9月末)の86.0%から1.2ポイント減少しています。
     

    • NTTドコモ:36.9%(前年同期比0.7ポイント減、MVNOへの提供を含めると42.5%)
    • KDDI:27.6%(前年同期比0.1ポイント減、MVNOへの提供を含めると31.4%)
    • ソフトバンク:21.5%(前年同期比0.6ポイント減、MVNOへの提供を含めると25.5%)
    • 楽天モバイル:2.1%(前期比1.5ポイント増)
    • MVNO:13.4%(前年同期比0.9ポイント増)

     
    総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」 (令和2年度第2四半期(9月末))
     

    SIMカード型MVNOの契約数は減少傾向

    MVNOの契約数は2,619万件で、前年同期比2.3%の伸びとなりました。
     
    総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」 (令和2年度第2四半期(9月末))
     
    契約数が3万以上のMVNOサービスの区分別契約数は、SIMカード型が1,531万(前年同期比4.3%減)、通信モジュールが827万(前年同期比15.8%増)と、iPhoneなどのスマートフォンなどで利用できるSIMカード型の契約が減少に転じています。
     
    契約数3万以上のサービス限定なのでMVNO全体の契約数とは異なりますが、SIMカード型サービスの契約数は2020年12月をピークとして、2021年に入ってからは緩やかな減少傾向がみられます。
     
    総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」 (令和2年度第2四半期(9月末))
     
    SIMカード型の事業者別契約数シェアは以下のとおりです。
     

    • インターネットイニシアティブ(IIJ):16.6%(前期比0.6ポイント増)
    • NTTコミュニケーションズ:12.2%(前期比0.3ポイント増)
    • オプテージ:9.0%(前期比増減なし)
    • 楽天モバイル(MVNO):7.8%(前期比1.1ポイント減)
    • ビッグローブ:5.9%(前期比0.1ポイント減)

     
    MNOから直接回線の提供を受ける一次MVNOサービスの事業者数は672(前年同期比63増)、MVNOから回線の提供を受ける二次以降のMVNOサービスの事業者数は903(前年同期比62増)でした。
     
     
    Source:総務省
    (hato)

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