ドコモ、「iモード」「FOMA」のサービス終了を発表、5Gに注力のため

NTTドコモは10月29日、第3世代通信方式「FOMA」と、携帯電話からインターネットが利用できる「iモード」のサービスを、2026年3月31日に終了すると発表しました。今後は次世代通信規格「5G」に経営資源を集中する方針です。
携帯電話にインターネットを持ち込んだiモード
NTTドコモが1999年2月にサービスを開始した「iモード」は携帯電話でインターネットや電子メールが利用できる画期的なサービスとして人気を呼び、2010年7月には約4,900万契約を突破しました。
サービス開始当時の通信速度は、9600bpsでした。
世界中で親しまれ、米ニューヨークの近代美術館(MoMA)の永久収蔵品となった「Emoji(絵文字)」も、iモードから誕生しています。
384kbpsの高速通信が特徴だったFOMA
2001年10月にサービスが開始された「FOMA」は、第3世代移動通信サービスとして、384kbpsの高速通信を活かした動画視聴などのサービスが好評で、2011年には5,700万契約を突破しています。
新規受付は2019年9月末に終了
NTTドコモは、「iモード」と「FOMA」のサービス終了の理由として、4Gの普及による契約数の減少と、2020年から商用サービス開始予定の5Gに経営資源を集中するため、と説明しています。
「iモード」と「FOMA」は、ともに2019年9月30日で新規受付を終了しており、「FOMAデータプラン」「ユビキタスプラン」の新規受付も、2020年3月31日で終了予定です。
「iモード」端末は、2016年11月〜12月で出荷が終了しています。
同社が提供している「iチャネル」「iコンシェル」などのサービス終了時期については、改めて案内する予定とのことです。
なお、NTTドコモは平成が終わる直前に、携帯電話で平成を振り返る冊子をWebで公開しています。
Source:NTTドコモ
Photo:NTTドコモ (1), (2), (3)
(hato)