MediaTek、チップ価格を15%値上げ~製造コストの上昇が原因

    MediaTek製SoCの画像

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    スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)シェアトップのMediaTekがチップ価格を値上げしたとのことです。
     
    値上げ幅は最大15%であり、製造コストの上昇が原因とされています。

    4G向けSoCを15%、5G向けを5%値上げ

    經濟日報は、MediaTekが今月、需要の高いスマートフォン用チップの一部を値上げしたと伝えました。
     
    値上げ幅は、4G通信対応スマートフォン向けで15%、5G通信対応スマートフォン向けで5%とされています。
     
    4G通信対応スマートフォン向けのSoCは、5Gの普及とともにシェアが低下しているものの、インドなどの5Gがまだ商用化されていない地域では依然として需要が高いといいます。
     
    MediaTekは自らを「世界最大のSoCメーカー」と呼ぶなど、業績は好調です。

    TSMCの製造コスト上昇が原因

    この値上げの原因は、チップの製造を担当しているTSMCの製造コスト上昇にあるとのことです。
     
    Qualcommも価格を引き上げることが予想されますが、今のところ情報はありません。
     
    チップの値上げは、最終的には消費者が購入するスマートフォンの価格に反映されることでしょう。
     
    チップ不足は長期化の様相を呈しており、2024年まで続くという見解もあります。

     
     
    Source: 經濟日報 via Gizmochina
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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