チップ不足問題、長期化の様相で2024年まで続く?~過剰注文や備蓄もその一因

    チップ製造の現場

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    あらゆる分野が影響を受けているチップ不足問題は、さらに長期化の様相を呈しており、2024年まで続く可能性が指摘されています。
     
    問題はチップ生産量にだけあるのではなく、チップ不足に起因した過剰注文や備蓄もその一因であるとのことです。

    チップ不足は2024年まで続く?

    チップ不足は現在悪化の一途をたどっています。
     
    The Wall Street Journalによると、ある会社ではもともと5月に発注したチップの納品予定が夏までであったのが、秋、冬と延期され、現在では1年後の2022年5月まで到着しない見込みとなっているとのことです。
     
    また、別の会社における新規注文のなかには、納期が2024年になっているものもあるといいます。
     
    Appleのチップを多く生産するTSMCなどは、生産量を増やすための多額の投資を計画していますが、稼働までには時間がかかり、効果が出るには何年もかかることでしょう。
     
    Appleはチップ不足により約60億ドル(約6,815億円)の影響が出たとしています。

    生産量不足だけが原因ではない

    ただ、チップ不足問題は決して生産量不足だけが原因ではありません
     
    新型コロナウイルスによる生産拠点の閉鎖、基板などの供給不足、シリコンウェハー生産の中断、輸送といった問題も影響しています。
     
    さらに、各メーカーがチップ不足により過剰な注文や過剰な備蓄をおこなっていることも、チップ不足を悪化させているとのことです。

     
     
    Source: The Wall Street Journal via AppleInsider
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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