Qualcomm、同社2021Q4の決算は好調~アナリストの予想を上回る

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    Qualcommは同社会計年度の2021年第4四半期(7月~9月)の決算を発表しました。
     
    アナリストの予想を上回る結果となり、逆風が吹くなかで好調ぶりをアピールしています。

    前年同期比12%の成長を記録

    Qualcommによると、同社会計年度の2021年第4四半期(7月~9月)における売上高は約93億ドル(約1兆587億円)で、前年同期比で12%の成長でした。
     
    アナリストの予想は84億ドル(約9,561億円)から92億ドル(約1兆472億円)であったのに対し、これを上回る好調ぶりといえます。
     
    特にスマートフォンや各種通信機器向けのチップを扱っているQualcomm CDMA Technologies(QCT)部門が、予想の75億ドル(約8,536億円)を上回る77億ドル(約8,764億円)を達成し、最も貢献したとのことです。
     
    また、2021年度の売上は336億ドル(約3兆8,239億円)と、前年比43%増でした。

    さまざまな逆風にさらされるQualcomm

    しかしながら、Qualcommがこのまま順風満帆に事業を進められるかは不透明です。
     
    GoogleやOppoといったこれまでQualcomm製チップを使っていたスマートフォンメーカーが独自チップに移行したり、これまで強みを持っていたハイエンドスマートフォン向けチップでもMediaTekの進出によって競争が過熱したりするなど、さまざまなリスクが存在します。
     
    また、スマートウォッチ向けでもSamsungが独自チップを採用し、Snapdragonの存在感が低くなっている状況です。
     
    しかしながら、Qualcommはまったく心配はないとしており、QCTおよびライセンスを扱うQualcomm Technology Licensing(QTL)事業の成長は、同社会計年度の2022年第2四半期(1月~3月)まで続くと予想しています。

     
     
    Source: Qualcomm via Android Central
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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