Geekbenchに複数のPixel 6 Proが登場~ただしCPUコア構成が異なる
近く発表が見込まれるGoogleの新型スマートフォンであるPixel 6 ProにはGoogleが独自開発したTensorチップが搭載されるといわれています。しかしながら、その詳細についてはまだ公式発表がありません。
そんななか、GeekbenchにPixel 6 Proのものとされるベンチマーク結果が2つ投稿されました。しかしながら、それらのCPU構成はこれまでの情報とは異なり、かつベンチマーク結果自体もおかしなものとなっているため、信憑性については疑問が残ります。
Cortex-X1を1コア搭載したものと2コア搭載した結果が投稿される
Geekbenchはさまざまなプラットフォームで動作する、CPUやGPUの性能を測定するためのベンチマークプログラムです。
このGeekbenchにGoogle Pixel 6 Proのものとされる結果が2つ投稿されています。
上の画像のうち、左側が高速CPUコアとしてArm Cortex-X1を2基搭載していると思われるもの、右側が1基搭載していると思われるものです。
先日の情報によれば、Pixel 6 ProにはCortex-X1が2基搭載される見通しです。
Geekbenchの結果上に表示されているCPU構成は、
- 左側: 2.80GHz x 2 + 2.25GHz x 2 + 1.80GHz x 4
- 右側: 2.84GHz x 1 + 2.42GHz x 3 + 1.80GHz x 4
となっていますが、なぜか同等になるはずのシングルコア性能で2倍以上の差がついていたり、左側のほうが高性能になると考えられるマルチコア性能が右側のほうが大幅に高かったりと、結果には疑問が残ります。
他のSoCと比べても首をひねる結果、信憑性は低い?
現在販売されているフラッグシップスマートフォンに搭載されているシステム・オン・チップ(SoC)である QualcommのSnapdragon 888の結果は、シングルコアで1,135、マルチコアで3,794です。
それに比べて、今回投稿されたPixel 6 Proの結果はいずれも低いものとなっています。
Snapdragon 888のCPUコア構成は、
- 2.84GHz x 1 + 2.42GHz x 3 + 1.80GHz x 4
であり、Pixel 6 Proであるものとされる右側のものと一致します。
それにも関わらず大きな性能差がついており、この点でも腑に落ちません。
今回投稿された結果は、開発中のものであるか、あるいはGeekbenchの結果は悪質なユーザーによって改ざんされることもあるため、偽造されたものなのかもしれません。
Source: Geekbench (1), (2) via Notebookcheck
(ハウザー)