Apple、メルセデス・ベンツから技術者2人を獲得。自動車開発を加速か

Appleが最近、メルセデス・ベンツに勤務していたエンジニアを2人、獲得していることが分かったと米メディアMacRumorsが報じています。噂されている自動車開発のための引き抜きとみられます。
ポルシェとメルセデス・ベンツに勤務したエンジニア
Appleが最近メルセデス・ベンツから獲得したエンジニアのひとり、アントン・ウセルマン氏は、メルセデス・ベンツで自動車のステアリング、動力性能、ソフトウェア、プロジェクトマネジメントを4年弱にわたり担当していました。
メルセデス・ベンツの前には、約6年間ポルシェでステアリングなどの技術者として勤務しています。
ウセルマン氏のLinkedinプロフィールによると、この9月からAppleで「プロダクトデザインエンジニア」として勤務を開始しています。
MacRumorsによると、もう1人のエンジニアも最近、メルセデスからAppleに移籍しているとのことです。
2021年に入り、自動車開発の中心人物が複数退職
Appleによる自動車開発プロジェクト「Project Titan」について、Teslaのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は2016年に「公然の秘密」と語っています。
「Project Titan」は、GoogleからAppleに移った機械学習及び人工知能戦略担当上級副社長であるジョン・ジャナンドレア氏が率いているとみられます。
2021年に入って、自動車開発の中核を担う管理職が複数退職していると伝えられており、Apple Watch開発の中心人物、ケビン・リンチ氏が同プロジェクトに異動したと伝えられています。
最近はAppleがトヨタと交渉との報道も
Appleは、自動車開発・生産に向けて既存の自動車メーカーと提携すると見込まれています。
2021年2月には、Appleが日産自動車と交渉していたと伝えられました。最近では、AppleがトヨタやLGと交渉しているとも報じられています。
Source:MacRumors, Linkedin
Photo:Mercedes Benz
(hato)