スマホを顔の表情でコントロールすることが可能になる「カメラスイッチ機能」が見つかる

Androidスマートフォンのインカメラ

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iOSやAndroidには障がいがある方でもスマートフォンを利用しやすくするためのアクセシビリティ機能が搭載されています。現在ベータテストが進められているAndroid 12で新しく見つかったのは、顔の表情でスマートフォンをコントロールできるアクセシビリティ機能です。障がいがある方以外でも便利に使えるかもしれません。

口を開けたり眉を上げたりしてスマホをコントロール

XDA Developersによると、Android 12 beta 4に含まれる”Android Accessibility Suite”アプリのベータ版であるバージョン12.0.0には「カメラスイッチ」という機能が搭載されています。
 
この機能を有効にすると、フロントカメラで画面を見ているかどうかを確認したり、顔の表情によるジェスチャーを認識したりできます。
 
そして、表情のジェスチャーによってスマートフォンをコントロールすることができ、たとえば口を開けて通知パネルを表示したり、眉毛を上げてホーム画面に戻ったりといったことが可能です。
 
利用できる顔の表情には以下のようなものがあります。
 

  • 口を開ける
  • 笑顔
  • 眉を上げる
  • 左を見る
  • 右を見る
  • 上を見る

 
これらに対して引き起こされる動作は自由にカスタマイズすることができ、前方/後方へのスクロール、次へ/前へ、ホーム画面を表示、通知パネルを表示といった操作を結びつけることが可能です。
 
障がいのある方はもちろん、障がいのない方であっても手がふさがっているときにスマートフォンを使うのに役立つかもしれません。

Android 12よりも古いAndroidでも使用可能?

このカメラスイッチ機能はAndroid 12特有の機能というわけではないようです。
 
XDA Developersがこのベータ版のAndroid Accessibility SuiteアプリをAndroid 11搭載端末にAPKとしてサイドロードしたところ、Android 11の端末でもカメラスイッチ機能が利用できることを確認しています。
 
このアプリの今後のアップデートにより、多くのAndroidスマートフォンでカメラスイッチ機能が利用可能になるのかもしれません。

 
 
Source: XDA Developers via Android Authority
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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