T-Mobile、iPhone12発売と共に5Gカバーエリアを拡大
米国の3大キャリアのひとつであるT-Mobileは、5Gサービスの提供都市を過去1カ月の間に約2倍となる400都市以上に増やしたと発表しました。年内には1億人のユーザーが同社の5Gサービスを利用可能になる見通しです。
約410都市をカバー
米国では5Gの周波数帯は「ローバンド」「ミッドバンド」「ハイバンド」と区分けされています。大まかにいうとSub6はローバンド〜ミッドバンド、ミリ波はハイバンドとなります。
Sprintと合併する前のT-Mobileはほぼローバンドで5Gサービスを提供していましたが、合併によりミッドバンド5G(2.5GHz帯)のカバーエリアが一気に拡大しました。
同社は現地時間10月28日に更新した公式ブログにおいて、ミッドバンド5Gに注力したおかげで、競合するAT&TやVerizonよりもはるかに広範囲で5Gサービスをいち早く提供開始することに成功、現在約410都市をカバーする全米最大の5Gネットワークを展開していると主張しています。
Verizonは家庭向け5Gインターネットサービスを拡大
一方Verizonは、家庭向け5Gインターネットサービスの提供を、現地時間11月5日よりジョージア州アトランタ、テキサス州ダラス、コロラド州デンバー、カリフォルニア州サンノゼでも順次開始すると発表しました。現在同サービスはカリフォルニア州ロサンゼルス、イリノイ州シカゴを含む8都市で提供されています。
Verizonはハイバンド5Gサービスでは他社に先行していますが、カバー範囲は非常に限られています。
T-Mobile、Verizon、AT&Tの3大キャリアは、iPhone12シリーズの発売を5Gサービスの本格的な幕開け、そして新規ユーザー獲得の絶好の機会と考え、積極的な販売攻勢を打ち出しています。