台湾TSMC、日本への工場建設は「検討段階」

TSMC ロゴ

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半導体生産世界最大手の台湾TSMCのトップが、現地時間7月15日の決算発表において、日本への工場建設について検討段階にある、と語りました。ただし日本で生産される可能性があるのは、iPhoneなどに搭載される最先端チップではなさそうです。

CEO「あらゆる可能性を排除しない」

7月15日の決算発表の質疑応答で、日本への工場建設について問われたTSMCの魏哲家 最高経営責任者(CEO)が、投資効率などの検討にあたる「デュー・デリジェンス」の段階にあり、あらゆる可能性を排除しない、と語りました。
 
なお、同社の劉徳音 会長は、日本の工場が担う役割について、特定のニッチな市場向けの成熟ノードを指す「スペシャルティーテクノロジー」と説明しており、日本の工場が製造するのがiPhoneなどに搭載される最先端チップではないことを示唆しています。

アメリカで最先端チップの製造準備か

TSMCは、世界最大の半導体製造企業であり、iPhoneなどに搭載されるAシリーズチップを独占供給するAppleの主要サプライヤーでもあります。
 
TSMCは、アメリカのアリゾナ州フェニックスの工場に、3nmプロセスの最先端製造ラインを整備していると伝えられています。

熊本に工場建設との報道も

TSMCの日本進出については、茨城県つくば市に研究施設を設置する計画が報じられています。
 
6月には日本経済新聞が、TSMCの大規模工場が熊本に建設される、と報じて話題となりました。
 
 
Source:日本経済新聞, Bloomberg
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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