15Wワイヤレス充電のMagSafe、iPhone12 miniのみ最大12Wと判明
Appleが新たに公開した特設ページから、MagSafeでのワイヤレス充電は、iPhone12 miniのみ最大12Wであることが分かりました。
最大15W出力の条件は限られている
iPhone12シリーズと同タイミングで登場した、ワイヤレス充電パッド「MagSafe」は、従来のQi規格(最大7.5W)ではなくApple独自の充電技術を用いることで、最大15Wのワイヤレス充電が可能です。
MagSafeはiPhone8以降のiPhoneシリーズかAirPodsであれば利用可能ですが、マグネット(磁石)を用いて正確な位置にパッドを装着できるのは、端末側にもマグネットが内蔵されているiPhone12シリーズのみです。
また様々な検証によって、現状では(1)15W出力に対応しているのはiPhone12シリーズのみ、(2)15Wで充電される時間は限られている、(3)Appleの20W USB-C電源アダプタを使わなければ最大15Wで充電されない、といったことも分かっています。
こうした指摘を踏まえたのか、Appleは新たに「How to use your MagSafe Charger with iPhone 12 models(iPhone12モデルでMagSafe充電器を使う方法)」と題したページを公開しました。ページでは、20W出力以上のアダプタを使うことやMagSafeを水平な場所に置くが推奨されるとともに、最大15Wで充電するためのアダプタ情報が掲載されています。
- USB Type-C(USB-C)コネクタ使用。USB-Aはサポートしていない
- 9ボルト(V)/2.22アンペア(A)か9V/2.56A以上のアダプタを使用
- iPhone12 miniは最大12W、9V/2.03A以上のアダプタを使用
- 9V/2.56A以上の高ワット数アダプタでもiPhone12にピーク時最大15Wの出力が可能
このうち注目すべきは、iPhone12 miniのみ最大12Wといった制約が課せられていることでしょう。理由についてAppleは明らかにしていません。なお、iPhone12/12 Pro/12 Pro Maxは最大15Wでワイヤレス充電が可能です。
iPhone13シリーズ以降は一部モデルでLightningポートを廃止し、ワイヤレス充電のみに切り替えるとの観測も出ていますが、はたしてユーザーが現状でワイヤレス充電のメリットを感じるかは疑問です。
少なくとも、最大80Wのワイヤレス充電技術を発表したXiaomiのように、有線充電に引けを取らない速度を実現することが求められているでしょう。
Source:Apple via 気になる、記になる…
(kihachi)