Appleの時価総額は数年以内に2兆ドルへ達するかも

    WWDC19 ティム・クックCEO

    WWDC19 ティム・クックCEO
     
    Appleの時価総額がそう遠くない未来、前代未聞の2兆ドル(約218兆円)に到達するのではないかとするレポートが話題を集めています。同社の時価総額は、執筆時点(2019年12月23日)で1兆2,400億ドル(約136兆円)です。

    Appleは単なるハードウェア企業ではない

    投資会社Lahardan Financialのレオン・ウィルファン氏によれば、Appleは多くの投資家から“よくあるハードウェア企業”だと勘違いされていることで、株価は過小評価されているそうです。
     
    彼が目をつけるのは、株価収益率(PER:株価/1株あたりの利益)です。執筆時点でAppleのPERは23.58ですが、次の5年間で毎年10%〜15%の増収が見込めるため、最低でも25〜30の範囲に収まるべきだ、とウィルファン氏は見ています。
     
    彼がそこまで大胆な予想を掲げる理由は、サービス部門の著しい成長が見込めるからです。
     
    2019年度第4四半期(7月〜9月)の決算報告では、サービス部門の売上高が前年同期比で18%増の125億ドル(約1兆3,600億円)となったことが明らかにされました。これは売上の中核となるiPhoneの334億ドル(約3兆6,360億円)の30%弱に相当します。スマートフォン飽和で売上が伸び悩むiPhoneとは対照的に、サービス部門は今後Appleの売上高でシェアを増していくと予測されています。
     
    しかも新たにApple製品を購入するとApple TV+が1年間無料など、サービス部門とハードウェア部門を組み合わせたエコシステムも理想的です。こうした状況を踏まえ、ウィルファン氏はサービス部門の売上が毎年25%のペースで拡大すると予想、最終的にAppleの株価が2兆ドルに達すると見込んでいます。

    ウェアラブルの成長も著しい

    大胆な予想を掲げるのは、ウィルファン氏だけではありません。
     
    投資情報サイトInvesting.comでアナリストを務めるジェシー・コーエン氏も、2024年までにAppleの時価総額が2兆ドルに達すると見ています。コーエン氏はサービス部門のほかに、AirPodsやApple Watchといったウェアラブル部門の拡大にも注目しています。
     
    先日もApple Watchの売上高が全盛期のiPodを上回っていることが話題となりましたが、Appleのウェアラブル製品は出荷台数が前年同期比で約3倍に増加しています。AirPods Proは製品が届くまで1カ月待ちの状況が続いていますし、今後はARグラスの登場も期待できます。
     
    他にはQuo Vadis Capitalのジョン・ゾリディス最高経営責任者(CEO)も、ARグラスやApple CarといったAppleらしい“発明”に注目し、潤沢なキャッシュを投資家に還元し技術開発に投資し続ければ、2兆ドルに到達するのも夢ではないと指摘しています。
     
     
    Source:Forbes
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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