Apple Watchの売上高、全盛期のiPodを上回る
Apple Watchの売上高が、全盛期のiPodを超えている、との分析をアナリストが発表しました。Apple Watchの売上げは、今後もさらに伸び続けると予測されています。
iPodの全盛期は2007年第4四半期
Asymcoのアナリスト、ホラス・デディウ氏は、過去15年間のAppleの製品カテゴリ別売上高を分析し、Apple Watchの売上高は、最も売れていた時期のiPodを上回っている、と述べています。
デディウ氏によると、iPodシリーズの売上げが最も多かった2007年第4四半期(10月〜12月)の売上高は40億ドル(現在のレートで約4,375億円)だったのに対し、Apple Watchは2018年第4四半期の時点で42億ドル(約4,594億円)に達しているとみられます。
同氏は、この勢いは今後も続き、Apple WatchやAirPodsが含まれるウェアラブル製品は前年同期比で51%増加、Apple Watchだけで同24%増加すると予測しています。
Appleはウェアラブル部門に含まれる各製品の売上高を公開していませんが、デディウ氏の予測どおりなら、2019年第4四半期にApple Watchの売上高は52億ドル(約5,688億円)となります。
Appleの社名を変更、iPhone誕生の礎を築いたiPod
iPodシリーズは、MP3音楽プレーヤーとしては後発ながら、iTunesがWindowsパソコンに対応したのをきっかけに大ヒットし、音楽の聴き方を大きく変えました。
デディウ氏は、Appleが社名を「Apple Computer」から「Apple」に変更するきっかけになったのはiPodだった、と指摘しています。
iPodの大ヒットで得られた利益は、iPhoneの研究開発に投じられ、携帯電話の利用方法に変革をもたらしました。
しかし、Appleの売上高におけるiPodシリーズの存在感は小さくなっており、Appleは四半期ごとに発表している業績発表において、2015年からiPodの売上を「その他」に統合しています。
ヘルスケアに焦点を当てて大ヒットしたApple Watch
2015年に発売されたApple Watchは、当初はファッションアイテムとしての性質が強調されていました。
しかし、Apple Watch Series 1から、ヘルスケアや健康に焦点を当てたアピールが行われると販売が大きく伸び、発売直後は入手困難な状態が続きました。
ウェアラブルにはAirPodsシリーズも含まれます。10月末に発売されたAirPods Proには、発売直後から人気が集中しており、Apple公式オンラインストアでは出荷まで約1カ月待ちとなっています。
Source:Asymco via AppleInsider
(hato)