【長期レビュー】AirPods Proと過ごした1カ月
AirPods Proを10月末の発売から、1カ月間使ってみての感想をまとめてご紹介します。改めて、AirPods(第2世代)の魅力にも気付くことができました。
AirPods Proを使い始めて1カ月が経過
AirPods Proが発売された時、ワイヤレス充電に対応したAirPods(第2世代)の購入から半年あまりだった筆者でしたが、ノイズキャンセリング機能に惹かれてAirPods Proを購入しました。
以来、毎日AirPods Proを使っており、装着中はほぼ常時ノイズキャンセリング機能を有効にしています。
ノイズキャンセリング機能の効果を実感できるのは、電車や新幹線での移動中で、列車の走行音、駅構内の騒音をカットしながら、車内や駅のアナウンスなどの声は聞き取ることができています。
そのため、ボリュームをあまり上げずに音楽やPodcastを聴くことができ、アナウンスを聞き逃すようなこともありません。
また、家の中でノイズキャンセリングモードのAirPods Proを装着すると、エアコン、換気扇、食器洗い機などの音がカットされ、静かだと思っていた家の中も意外とうるさかったことを実感しました。
ノイズを消しつつ、ノイズを聴くことの快感
筆者にとって最大の発見は、「ノイズキャンセリング機能を使いながらノイズを聴く」ことの快適さでした。
筆者は疲れているときなど、昼食後に15分〜20分程度の昼寝をすることがあるのですが、オフィスで昼寝すると、プリンターや電話の音、行き交う人の気配などが気になっていました。
そこで、音の周波数が心地よい眠りに効果があると言われる「ピンクノイズ」をApple Musicでリピート再生し、AirPods Proで聴きながら昼寝してみると、すぐに仮眠に入ることができるようになりました。
AirPods Proのノイズキャンセリング機能で周囲の雑音を打ち消しつつ、それでも侵入してくる雑音(電話の音、話し声など)をピンクノイズの音で上書きしているためか、昼寝の後に頭がすっきりして、仮眠の効果も高まったように感じます。
耳に密着するのに疲れにくい
筆者のAirPods Proの連続装着時間は、通常は1時間程度ですが、この程度の連続装着では耳に疲れを感じることはありません(4時間連続装着した時は、さすがに耳が疲れました)。
以前、高音質で定評のあるカナル型イヤホンを使っていました筆者ですが、耳が塞がれる圧迫感が苦手で、使わなくなってしまいました。AirPods Proではその感覚は皆無です。
これは、AirPods Proに設けられた通気孔が圧力を均一にしてくれている効果のようです。
旧世代AirPodsの魅力も再発見
一方、AirPods(第2世代)と聴き比べてみると、旧世代AirPodsの魅力も再発見できました。
比較的静かな環境で、何か作業をしながらBGMとして聞き流すようにして楽しむ時なら、AirPodsの非常に軽い装着感と、軽めの音質が魅力的であることに気づきました。
筆者が原稿を書きながらBGMを聴く場合など、AirPods Proだと音楽に意識が行ってしまいがちですが、旧世代AirPodsなら適度に聞き流すことができています。
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が「AirPods Proは、AirPodsから買い替えるのではなく、買い足すユーザーが多いだろう」と語った意味が理解できた気がします。
保護ケースのバリエーションは今後に期待
AirPods向けの、保護とドレスアップを目的としたケースも人気です。
第1世代と第2世代向けには、懐かしのiPod風ケースや初代Macintosh風に変身させるケースなど、豊富なデザインのケースが流通しており、現在も新製品が投入されています。
それと比べると、AirPods Pro向けのケースは、まだまだ少ないのが現状です。
AirPods Proの発売当初は、ESRのカラビナ付きケース以外の選択肢はほとんどありませんでしたが、11月にはAirPods Proを木目調にできるケースなども販売され、品揃えは増えつつあります。
今後、AirPods Pro向けにも、個性的なケースが発売されると期待しています。
不満は見つからない
AirPods Proを1カ月使ってみての評価は、「音質」「ノイズキャンセリング機能」「装着感」「バッテリー持続時間」のいずれも、満足しており、不満が見つからないほどです。
購入価格は税込30,580円と、大きな出費となりますが、毎日使うものであることを考えると、コストパフォーマンスの良い買い物だと思います。
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(hato)