Googleフォト、iPhoneから無圧縮の写真を無料で無制限に保存可能と判明
Googleフォトに、iPhoneで撮影した写真を無料で元の解像度のまま、無制限に保存できることが分かりました。一方、Googleが発表したPixel 4では、Googleフォトを無制限で利用できる特典が廃止されています。
【続報】 Googleは、iPhoneから元のサイズのまま画像を保存可能となっている状態について「バグであり、修正に取り組んでいる」とコメントしています。
iPhoneの無圧縮画像を無料で無制限にアップロード可能!
Googleフォトは、写真を無料で保存可能なサービスとして、iPhoneユーザーにも多くの利用者がいます。
ただし、無料プランの場合、保存可能な写真数は無制限ですが、アップロードできる写真は圧縮されるため、オリジナル解像度の写真を保存したい場合は、有料のストレージプランを申し込む必要があります。
しかし、iPhoneからGoogleフォトに、オリジナル解像度の写真を無料で無制限にアップロードできることが発見されました。
iPhoneとGoogleフォトの設定を変更するだけ
Googleフォトにオリジナル解像度の写真を無料でアップロードするに必要なのは、iPhoneとGoogleフォトそれぞれの設定を変更するだけです。
まず、iPhone7/7 Plus以降のiPhoneで「設定」アプリから「カメラ」>「フォーマット」を開き、「高効率」を選択します。
次に、Googleフォトアプリで「設定」>「バックアップと同期」にある「アップロードサイズ」をタップし、「高画質(無料、容量無制限)」を選択します。
これだけで、iPhoneで撮影した写真が元の解像度のまま、Googleフォトに無料でアップロードされるようになります。
iPhoneの画像ファイルが原因
Googleフォトの盲点を明らかにした海外掲示板サイトRedditユーザーによると、この現象が起こる理由は、iPhoneで採用されている画像の保存形式にあります。
iPhone7/7 Plus以降のiPhoneで写真の保存形式に「高効率」を選ぶと、画像ファイルのサイズが従来の半分程度で済む「HEIF」形式で保存されます。
Googleは、HEIFファイルを圧縮すると逆にサイズが大きくなってしまうのと、世界中のユーザーからアップロードされるHEIFファイルの圧縮に相当な処理能力が必要となることから、HEIFファイルを非圧縮のまま保存しているためとみられます。
なお、iPhoneの設定で「高効率」を選ぶと動画はHEVC形式で保存されますが、米メディア9to5Macによると、Googleフォトに保存された動画ファイルは1,080pに圧縮されることが確認されたそうです。
Google Pixel 4は「元の画質」の無料アップロード対象外に
GoogleのスマートフォンPixelシリーズは、無圧縮の写真をGoogleフォトに無制限で保存できることを売りにしてきました。
しかし、GoogleはPixel 4の製品情報ページで、Googleフォトサービスについて以下の説明を掲載しています。
Google Photosでは、高画質でアップロードされたすべての写真およびビデオを無制限にオンラインで保存することができます。高画質でアップロードされた写真やビデオは、圧縮またはサイズ変更されることがあります。Googleアカウントを必要とします。データレートが適用される場合があります。
Googleは「Pixel のストレージ情報」として、Pixelシリーズで元の画質でのアップロードには期限があると説明しています。例えば、Pixel 3で元の画質でアップロードできるのは2022年1月31日まで、と説明しています。
Source:Reddit via 9to5Mac, The Verge, Google (1), (2)
(hato)