iFixit、iPhone11の分解レポートを公開！双方向ワイヤレス充電は非搭載？

 
iPhone11の分解レポートを、iFixitが公開しました。iPhone11 Pro Maxで見られた双方向ワイヤレス充電用と思われるバッテリコネクタや小型基板は発見されませんでした。

ロジックボードはiPhone11 Proと同じ二重構造

先日、iPhone11 Pro Maxの分解レポート公開とiPhone11 Proの分解ライブ配信を実施したiFixitが、iPhone11の分解レポートを公開しました。
 
iPhone11のロジックボードは、iPhone11 Proと同様の二重構造を採用しています。この構造は、iPhone XRでは採用されていませんでした。
 

 

バッテリー容量はiPhone XRから7％拡大

iPhone11のバッテリー容量は3,110 mAhで、iPhone史上最長のバッテリー持続時間を誇ったiPhone XRから約7％拡大しています。iPhone11のバッテリー駆動時間は、iPhone XRからさらに1時間伸びています。
 
なお、iPhone11に搭載されているバッテリーの大きさは40.81mm x 96.93mm x 3.97mmで、重量は44.1gでした。
 

 
iFixitは、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Maxはバッテリーが取り外しやすかったが、iPhone11のバッテリーは取り外しに手間がかかる、と批判的にコメントしています。
 
一方、TrueDepthカメラのフレキシブルケーブルがバッテリーの下に固定されていないため、カメラの修理が簡単になっている、と評価しています。

iPhone11に双方向ワイヤレス充電のハードは非搭載？

iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Maxでは、バッテリーコネクタが2本あり、本体底部に小型の基板が配置されていました。
 
しかし、iPhone11のバッテリーコネクタは従来のiPhoneと同様に1本だけで、小型基板も発見されませんでした。
 

 
Appleは、サポート文書でiPhone11、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Maxには電源管理用ハードウェアを追加し、バッテリー劣化による性能への影響を軽減している、と説明しています。
 
仮に、2本目のバッテリーコネクタと小型基板が、Appleの説明にあるハードウェアだとしたら、iPhone11だけ異なる構造を採用するのは考えにくく、やはりiPhone11 Proで見られたのは双方向ワイヤレス充電用のハードウェアなのではないか、とiFixitは指摘しています。
 
なお、リーク情報で知られるソニー・ディクソン氏は先日、iPhone11シリーズには双方向ワイヤレス充電用のハードウェアが搭載されているが、ソフトウェアで無効化されている、と述べています。

「U1チップ」らしき影も確認

iPhone11には、広角カメラに、超広角カメラを追加したデュアルカメラが搭載されています。
 

 
以下は、iPhone11のカメラモジュールのX線写真です。左にある広角カメラを取り囲む4本の黒い影が、光学式手ぶれ補正用のパーツです。
 

 
iPhone11の背面パネルのX線写真には、iPhone11 Pro Maxと同様、本体上部（以下写真の左側）に「U1チップ」らしき部品が3つ、配置されていることが確認できます。
 

 

評価のしやすさは10点中6点

iFixitは、iPhone11の修理しやすさを10点満点中6点と、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Maxと同じ評価をつけています。
 

 
iPhone11についてiFixitは、ディスプレイが交換しやすい設計になっていることをプラス評価しています。
 
一方、背面もガラス製なので破損のリスクが高く、もし背面のガラスが割れて交換する場合にはコンポーネントごと交換する必要があることをマイナス評価しています。
 
 
Source:iFixit
(hato)