Huaweiの独自OS「Harmony OS」、スマホ初採用は来年?

    harmony OS huawei

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    米政府による輸出規制を受けてHuaweiが開発した独自OS「Harmony OS」が、2020年に登場するHuawei P40に搭載されるのではないか、といった観測が出ています。実現すれば、初のHarmony OS搭載スマートフォンとなります。

    Mate 30でも“Google離れ”の兆し

    米政府の許可無く米企業とのHuaweiとの取引を禁じる取り決めによって、同社は1兆円近くの減収を見込んでいると言われています。Androidを供給するGoogle、チップの製造に不可欠なARMなどが相次いでHuaweiとの取引見合わせを発表、Huaweiは窮地に追い込まれました。
     
    9月中旬にリリース予定の次期フラッグシップモデルMate 30では、OSこそオープンソース版のAndroidを採用しているものの、Google Play StoreやGoogle Maps、YouTubeといったアプリは非搭載となっています。

    スマートフォンにも搭載可能

    これに続く形で、2020年3月登場が予定されているP40では、Androidではなく独自開発したHarmony OSを採用する可能性が高いことが、中国メディア環球時報(Global Times)の取材によって判明しました。
     
    コンシューマー・ビジネス部門のリチャード・ユー最高経営責任者(CEO)は取材に対し「米政府によってGoogleのAndroidサービスへのアクセスを禁止されたままでは、我々はHarmonyOSの利用を考える必要が出てくるだろう。実際、すでに準備は整っている。最前線で使わないのは、我々が関連する決定や協業を検討している段階にあるからだ」
     
    8月に発表されたHarmony OSは、一部の期待とは裏腹に、初採用がスマートフォンではなくスマートテレビへとなりました。しかし、カーネル(中核部分)をマイクロ(必要最小限)に留めた「マイクロカーネル」設計によって、あらゆるデバイスへと応用を効かせることができると言われています。
     
    リチャード・ユーCEOはP40に直接言及していないため、現時点では環球時報の観測に過ぎませんが、オープンソース版のAndroidではなくHarmony OSを採用するメリットとデメリットをHuaweiは慎重に見極めている、といったところでしょうか。
     
     
    Source:環球時報,XDA Developers
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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