次期16インチMacBook Proはシザー式キーボード搭載へ〜クオ氏予想
これまで何度も問題が報告されてきたMacBookのバタフライ式キーボードが、次期16インチMacBook Pro を皮切りに、2020年にはすべてシザー式キーボードへと切り換えられると、著名アナリストが予測しています。
今秋の16インチMacBook Proでシザー式が復活か
TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏は投資家向けの最新報告書において、2019年秋に発表が見込まれる次期16インチMacBook Proでは、シザー式キーボードが復活するとの予想を明らかにしました。同モデルは現行のバタフライ式のままとの前回の予想を修正した形になります。
クオ氏は報告書のなかで、次期16インチMacBook Proは「2019年第4四半期」に発売され、バタフライ式ではなくシザー式キーボードを搭載すると記しています。
また2020年には、MacBook全モデルのキーボードがシザー式となると予想しています。
問題が多発したバタフライ式キーボード
Appleは2015年に薄型のバタフライ式キーボードを導入しましたが、小さなゴミやほこりが入り込んで反応しなくなるという問題が多発。ユーザーから集団訴訟を起こされるという事態にも発展しています。
これを受けてAppleは2018年6月、一部MacBookを対象に、バタフライ式キーボードの無償修理プログラムを発表しています。
2018年7月にはゴミの侵入を防ぐために、キーキャップの下に薄いシリコン膜を追加した第3世代バタフライ式キーボードを搭載したMacBook Proを発売しました。
第3世代でも根本的な問題解決に至らず
しかしそれでも問題の根本的な解決には至らなかったようです。2019年3月、一部の第3世代バタフライ式キーボードで問題が発生していることを認め、正式に謝罪しました。
また2019年7月に発売したMacBook Airと13インチMacBook Proについては、発売と同時にキーボード修理プログラムの対象になったことが報じられています。
クオ氏は以前の予想において、次期16インチMacBook Proのシザー式キーボードは従来のものとは異なり、内部構造にグラスファイバーを追加することで、耐久性が向上すると述べています。
Source:MacRumors
(lunatic)