Appleの5Gモデムチップ開発責任者が退社か、現場は混乱との報道も

    ルーベン・カバレロ氏 AppleInsider

    ルーベン・カバレロ氏 AppleInsider
     
    Appleでエンジニアリング担当副社長として、5Gモデムチップなどワイヤレス通信の研究開発を率いてきたルーベン・カバレロ氏がAppleを退社した、と報じられています。

    「アンテナゲート」を予見、ジョブズ氏に進言した人物

    ルーベン・カバレロ氏は、2005年からエンジニアリング担当副社長としてAppleに勤務し、初代iPhoneやiPadの開発のほか、Appleのワイヤレス通信技術の開発を率いていた人物です。
     
    カバレロ氏は、iPhone4のアンテナ設計に問題があり、持ち方によって携帯電話ネットワークへの接続が不安定になる、「アンテナゲート」と呼ばれた現象を予見してスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(当時)に進言した人物としても知られています。
     
    本稿執筆時点では、カバレロ氏のLinkedinプロフィールはAppleに在職したままとなっています。
     

    ルーベン・カバレロ氏 プロフィール Lilnkedin

    ルーベン・カバレロ氏の Lilnkedinプロフィール


     
    米メディアThe InformationとAppleInsiderによると、AppleとQualcommの突然の和解発表の後、Appleの5G開発部門は混乱状態になっている、とのことです。

    今年1月には5Gモデムチップ開発責任者が交代

    2019年1月、Appleのハードウェアテクノロジー担当上級副社長のジョニー・スルージ氏が5Gモデムチップ開発の責任者に就任したと報じられた時は、Appleが5Gチップの内製化に本腰を入れたと考えられていました。
     
    Appleは、2月にIntelで5Gモデムチップ開発の責任者だったウマシャンカー・ティアガラジャン氏を引き抜き、4月中旬にはQualcommとの全面和解を迎えています。
     
     
    Source:AppleInsider, The Information,The Verge
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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