Apple、iPhone用モデムチップを独自開発中か、Reuters報道

Appleは、iPhoneに搭載するモデムチップを独自開発している、とReutersが報じています。QualcommやIntelからの購入をやめ、独自チップで5Gに対応する計画とみられます。
スルージ上級副社長がモデムチップ開発を率いる
Reutersによると、Appleのモデムチップの独自開発を率いるのは、ハードウェアテクノロジー担当上級副社長のジョニー・スルージ氏で、今年1月からモデムチップ設計の責任者も兼任しているとのことです。
イスラエル出身のスルージ氏は、IBMやIntelでプロセッサ開発設計部門の要職を経て2008年にAppleに入社しています。
同氏は、AppleではiPhoneやiPadに搭載されているAシリーズプロセッサや、AirPodsなどに搭載されているBluetoothチップの開発を率いてきました。
Aシリーズプロセッサとの統合によるメリットも
モデムチップの独自開発には、巨額の開発費用が必要となります。
しかし、iPhoneを構成する部品のうち、モデムチップは15ドルから20ドル(約1,650円から2,200円)と高価な部類に入ります。
年に2億台以上のiPhoneを出荷するAppleにとって、モデムチップの調達費用は30億ドル〜40億ドル(約3,300億円〜4,400億円)の出費となっているだけに、独自開発は長期的なコスト引き下げが期待できます。
昨年末にもAppleがモデムチップ開発との報道
Appleがモデムチップを独自開発している、との情報は2018年12月にThe Informationも報じています。
ただし、モデムチップの開発には3年程度を要するため、Apple独自開発の5Gモデムチップを搭載したiPhoneの発売は2021年になるのではないか、と予測されています。
iPhoneのモデムチップ、2016年までQualcommの独占供給
iPhoneに搭載するモデムチップは、Qualcommが2016年まで独占供給していました。
しかし、2016年からはIntel製チップの採用を開始し、2018年のiPhoneではQualcomm製モデムチップを完全に排除しています。
この動きの背景には、Qualcommからの高額なリベートの提示があった、とAppleの調達担当責任者が法廷で証言しています。
Source:Reuters
(hato)