Foxconn、7月にインドでiPhone Xの本格生産を開始か
Apple最大のサプライヤーであるFoxconnが、7月にインドでiPhone Xの製造を本格的に開始する、とインドメディアEconomic Timesが報じています。インドからの輸出も計画されているとの情報もあります。
4月初めに試験生産の動きが報じられたばかり
インドでは、Appleの主要サプライヤーであるWistronがiPhone SE、iPhone6sの製造を行っており、最近になってiPhone7の製造が開始されたと伝えられています。
Economic Timesは、Foxconnが7月にインド南東部チェンナイ郊外の工場でiPhone Xなどの量産を開始する、とFoxconnの計画に詳しい匿名の人物から得た情報として報じています。
報道では、具体的に製造される機種がiPhone Xに限定されるのか、iPhone XSやiPhone XRも含まれるのかは明らかにされていません。
インドでのFoxconnによるiPhone製造については、4月上旬に、近日中に試験生産が開始され、本格生産開始後にはインドからの輸出計画がある、とBloombergが報じていました。
中国集中からのリスク分散策か
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、2019年初めにiPhoneの販売見通しを下方修正した際、アメリカと中国の貿易摩擦の影響を要因のひとつとして挙げました。
iPhoneなどのApple製品は、中国にあるFoxconnなどの大規模工場で組み立てられています。
Foxconnがインドの製造拠点を強化する動きは、中国一極集中を脱し、リスクを分散する狙いがあるのではないか、とみられています。
なお、Foxconnはすでにインド北部の工場で、XiaomiやNokiaの製品を製造しています。
インドでiPhoneやApple Musicを値下げ
Appleは最近、インドでiPhone XRの販売価格を引き下げているほか、SpotifyやYouTube Premiumに対抗してApple Musicの料金も引き下げています。
インドは、1GBあたりのモバイルデータ通信料金が世界で最も安いこともあって、Apple Musicのようなストリーミングサービスが受け入れられやすいと言われています。
Source:Economic Times
(hato)