Foxconn、インドでiPhone Xの試験生産を間もなく開始か
Apple最大のサプライヤーであるFoxconnが、インドでiPhone Xの試験生産を近々開始する、とBloombergが報じています。
本格生産前の試験生産を計画中か
Foxconnによる、インドでのiPhone製造計画については、2018年末にReutersが報じたほか、1月にはThe Wall Street JournalがFoxconnは有機EL(OLED)ディスプレイを搭載したiPhoneの製造をインドで行うと報じています。
Foxconnは、iPhone Xの試験生産を行なった後、インド南東部チェンナイ郊外の工場で本格生産を開始し、インドから海外への輸出も計画している、とBloombergは伝えています。
米中経済摩擦のリスク回避か
Foxconnは、中国の大型工場で大量生産を行なってきましたが、先行きの見えない米中経済摩擦のリスクを回避するため、インドのほかベトナムへの製造拠点拡大を計画していると言われています。
Foxconnは、すでにインド北部に工場を開設し、XiaomiやNokiaの製品を製造しています。
最近、Appleの主要サプライヤーであるWistronがiPhone7の製造を開始したと報じられたばかりです。
インドではiPhoneのシェアは1%台
経済成長が続くインド国内では、2018年に1億4,000万台ものスマートフォンが売れていますが、価格の高いiPhoneのシェアは1%台と低迷しており、低価格帯モデルが売れ筋となっています。
国内産業の成長に力を入れるインド政府は、海外企業が直営店を開設するためには、国内生産比率30%以上という条件を課しています。
Appleとしては、インド国内でのiPhone販売拡大のために、インド国内での製造を強化したい意図もあるとみられます。
Source:Bloomberg
(hato)