Huawei、5GモデムチップをApple限定で供給する準備あり?
中国ベンダーのHuaweiは、自社製の5Gモデムチップ「5G Balong 5000」を自社デバイス以外でAppleにのみ限って供給する準備がある、と報じられています。
2020年のiPhoneモデルに間に合う可能性も?
Huaweiはこれまで自社製品にのみ自社製モデムチップを搭載してきましたが、Endgadgetが状況に詳しい人物から入手した情報によれば、同社はApple限定で5Gモデムチップを供給しても良いという構えを見せているとのことです。
Huaweiの通信機器は米国内で使用禁止が検討されたり、HuaweiがAppleサプライヤーから技術を盗んでいたという情報もあります。
しかしながら、もし仮にHuaweiが5GモデムチップをAppleに供給することになった場合、2020年のiPhoneモデルが5G対応に間に合う可能性が出てくるのも事実です。
5Gモデムチップの開発が遅延
Appleは、2018年のiPhoneモデルからモデムチップを完全にIntel製のものへと切り替えています。それ以前は米チップメーカーQualcomm製とIntel製両方のモデムチップがiPhoneに使用されていましたが、AppleはQualcommとライセンス契約をめぐって揉めており、サプライヤーから除外することを決定しました。
しかしながら、Intelの5Gモデムチップの開発が遅れているとの見方もあり、このままいくと2020年のiPhoneモデルには間に合わない可能性があります。Appleは1,000〜1,200人の通信エンジニアを投入し、チップの内製化をすでに試みていますが、それでも2020年のiPhoneモデルには間に合わないとみられています。
状況を見かねて、Qualcomm社長もAppleに5Gモデムチップを供給する準備があるとのコメントを発表していますが、Appleがどのように対応していくのか、今後の動向が気になります。
Source:Engadget via AppleInsider
Photo:Huawei
(lexi)