将来のMacBook、ユーザーの健康状態を把握可能に?Appleが特許申請
Apple Watchのようなヘルスケア機能をMacBookに追加する技術の特許をAppleが申請していたことが、米国特許商標庁(USPTO)が現地時間3月7日に公開した資料から明らかになりました。心拍数や血圧などを測定可能になることが想定されています。
MacBookのトラックパッド近くのセンサーで心拍数など測定
AppleがUSPTOに提出した「生体センサーを内蔵したポータブル電子機器(Portable electronic device having an integrated bio-sensor)」と題された特許申請書には、MacBookのトラックパッド近くに設置されたセンサーを使って、ユーザーの健康状態を測定する技術が記されています。
特許申請書によると、センサーは透明な層でカバーされた複数の小さい穴に内蔵され、ユーザーがキーボード入力する際に触れる位置に埋め込まれています。
センサーは心拍数、呼吸数、血中酸素濃度、血圧を測定し、血液量も推計できる、と説明されています。
省電力やユーザー検知の機能も
特許申請書には、消費電力を抑えるために、通常は省電力モードで心拍数だけを測定し、必要な時にパフォーマンス優先モードに切り替わる仕様についても言及されています。
センサーは、心拍数などの取得だけでなく、ユーザーがMacBookの前にいることを検知してスリープモードへの移行を止めることや、キーボードの照明を点灯させることも可能とされています。
多くのユーザーの命を救っているApple Watch
Apple Watchに搭載されている心拍数センサーは、精度の高さに定評があり、調査の結果、心拍数の異常をほぼ確実に検知できることがわかっています。また心拍数の異常の検知により、多くのユーザーの命を救っています。
2018年秋に発売されたApple Watch Series 4では、心電図(ECG)機能が追加され、心房細動を早期に察知することでユーザーの命を救った事例が報告されています。
なお、Apple Watch Series 4の心電図機能は、現在はアメリカで販売されているモデルのみで提供されており、日本モデルでの対応予定については情報がありません。
また、次世代AirPodsには、ヘルスケア関連のセンサーが追加されるとの情報もあります。
Source:USPTO via AppleInsider
(hato)