Google、標準検索エンジンであるためにAppleに95億ドルを支払っていた
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金融会社Goldman Sachsの見積もりによれば、Googleは2018年にAppleに対し「トラフィック獲得コスト(TAC)」として95億ドル(約1兆500億円)を支払っており、この金額はAppleのサービス部門の売上高において大きな割合を占めています。
Appleはサービス収益でGoogleに大きく依存
Appleが昨年11月に発表した2018年度業績報告によると、通年でのサービス部門の売上高は対前年比24%増の372億ドル(約4兆1,100億円)でした。同部門の売上高は順調に伸びており、同社2019年度第1四半期(2018年10−12月)の業績においても、109億ドル(約1兆2,000億円)と、四半期として過去最高の数字を達成しています。
しかしGoldman Sachsは、現在重要な収益源となっているこのサービス事業においてAppleはGoogleに依存しすぎているため、今後同事業をさらに育てていくには、音楽・雑誌などのメディア関連サービスやストレージサービスをまとめた「プライム・バンドル」が必要だと述べています。また同社はこの「Appleプライム」(仮称)が、今年春〜夏にはスタートするとも予想しています。
バンドル・サービスについては、Morgan Stanleyもその重要性を指摘しています。
今後もさらに上昇?GoogleからAppleへの支払い額
Goldman Sachs の推定では、GoogleはiOSのWebブラウザSafariのデフォルト(標準)検索エンジンとして設定してもらうために、2018年度に「トラフィック獲得コスト(TAC)」95億ドル(約1兆500億円)を支払っています。
2017年に発表された推計では、この金額は30億ドル(約3,300億円)でした。
iPhoneで検索する回数は今後も増え続けることが見込まれるため、TACの額はさらに上昇する見通しです。
Source:CNBC
(lunatic)