米大手キャリア、iOS12.2のベータ版でまぎらわしい「5G E」との表記


 
アメリカの大手携帯電話キャリアAT&Tは、iOS12.2のベータ版で「5G E」というあたかも次世代通信規格5Gが利用可能かのような接続ネットワークの表記を行っていることがわかりました。

「5G E」は5Gではない?

AT&Tの回線を使用しており、iOS12.2のベータ版にアップデートした米国内のiPhoneユーザーは「5G E」との表記がディスプレイ上に現れることがあるかもしれません。
 
しかしながら「5G E」は、5Gを利用していることを意味しているわけではなく、現在デバイスが「5G Evolution」の利用可能範囲内にいるということを示しているにすぎないとのことです。
 
そして「5G Evolution」とは、実際には改善された4G技術を意味していることが明らかになっています。
 
AT&Tはすでに5Gネットワークを米国内で徐々に展開していますが、今のところスマートフォン上での利用はできず、Netgear Nighthawk Mobile 5G Hotspotのみで使用可能となっています。

5G対応iPhoneが出るのは2020年になってからか

韓国ではすでに2018年12月1日から5Gの提供が始まっている模様で、今年多くの5G対応のAndroid機の発表が見込まれていますが、Appleは5G対応iPhoneを2020年までは販売しないとみられています。
 
Appleは新しい通信規格への対応に関しては慎重であることで知られており、4G LTEに対応したのも2012年のiPhone5からです。その後のより高速なバージョンのLTEへの対応も他社よりも遅れていました。
 
5Gは大幅な通信速度の上昇が見込まれており、新タイプのモバイルコンピューティングが可能になるといわれているため、乗り遅れれば影響を受けることになる、とICTアドバイザリ企業Gartnerのマーク・ハング氏は昨年12月にコメントしています。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:JrB11784/Reddit
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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