次のOnePlusとなりうる中国ベンダーとは?


     
    2019年、世界で最も大きなスマホメーカーはAppleやSamsungではなく、BBK Electronicsという聞き慣れない中国メーカーになるかもしれない、と市場調査企業CSS Insightが昨年11月に報告しましたが、さらなる中国ベンダーが迫ってきているといわれています。

    積極的にイノベーションを起こしている中国ベンダー

    BBK Electronicsと聞いてわかる方はほとんどいないかもしれませんが、OnePlusというAndroidブランドは多くの人がご存知かと思います。OnePlusは、BBK ElectronicsのプレミアムAndroid端末ブランドのひとつであり、昨年OnePlus 6Tが最も評価の高かったスマホのひとつとなりました。
     
    一昔前まではiPhoneのマネばかりを行っていた中国ベンダーですが、Gartnerのアナリスト、ロバータ・コッザ氏によれば、「中国のスマートフォンベンダーは、模倣製品をもう作っておらず、積極的に技術的なイノベーションを起こしており、写真やカメラ機能、ディスプレイのデザインにおいてトレンドを作りつつある」とのことです。

    次のOnePlusとなるのはどのブランド?

    Wired.co.ukは、次のOnePlusとなるかもしれない中国スマホベンダーを6社リストアップしています。
     

    Oppo


     
    OnePlusと同じくBBK Electronicsが背後にいるOppoは、2018年第2四半期(4-6月)のプレミアムスマートフォンの売上の10%を獲得したといわれています。
     
    Oppoはスライド式カメラのスマートフォンを販売しており、最近では光学10倍ズームのスマホ開発にもとりかかっており、デモを2月の見本市MWCで行うといわれています。
     
    2019年、Oppoは研究開発費に14.3億ドル(約1,566億円)を費やす見込みであると最高経営責任者(CEO)のトニー・チェン氏が昨年12月明らかにしています。
     

    Meizu


     
    最近まったくボタンがついていないスマートフォン「Zero」を発表したばかりMeizuは、1,000人以上の従業員を抱えていると公式Webサイトで述べており、今年1月のJD.comの新年スマートフォンセールでは、Huawei、Xiaomi、Apple、Vivo、Oppoに次ぐ6番目に大きな売上を上げたといわれています。
     

    Poco


     
    XiaomiのサブブランドのPocoは、昨年Pocophone F1を全世界で70万台販売したことを明らかにしています。
     
    Pocophone F1はQualcommのSnapdragon 845システム・オン・チップを搭載していることが大きな強みとなっていますが、チップ以外のデバイス部分はなるべく安く済ませようとしているといわれています。
     
    Pocophone F1のディスプレイに傷がつきやすいことから、複数のレビュアーはデバイスに本当にサファイヤガラスが使用されているのか定かでないとの見解を示しています。
     

    Realme


     
    BBK ElectronicsのブランドRealmeは、Oppoで国際モバイルビジネス部門のヴァイス・プレジデントを務めた人物が率いています。
     
    今年1月2日、RealmeはTwitterで全世界的に過去7カ月間で400万台を売り上げたことを発表しており、昨年10月と11月のインドでの売上はXiaomiとSamsungに次いで3位まで登りつめました。
     
    スマートフォンの生産はOppoのモデルといっしょに行われているとのことですが、研究開発は独自で行っているとされています。
     

    Vivo


     
    VivoもBBK Electronicsのブランドのひとつで、昨年はNEXというポップアップカメラ搭載のスマホを発売したことが話題となりました。
     
    Vivoは2017年にQualcommと40億ドル(約4,376億円)規模の契約を結んでいます。
     

    Infinix、TecnoとItel


     
    InfinixTecnoItelは、すべて中国・深セン拠点のTranssion Holdingsが展開するブランドです。Transsion Holdingsの2017年のアフリカでの売上は、Samsungを上回っており、アフリカで最も多くのガラケーを販売したことでも知られています。
     
    Infinixは2013年に立ち上げられた子会社で、香港で研究開発を行い、中国で生産し、フランスにデザインチームを抱えています。中東やアフリカの30カ国で主に販売を行っています。
     
    Tecnoは、本社は香港にあり、アフリカ、中東、東南アジアでビジネスを展開しています。デザインよりも、バッテリーの駆動時間延長などの研究開発に焦点を当てており、停電が起こる地域や、電気へのアクセスが制限される地域の人々をターゲットにしています。
     
    Tecno L9 Plusは、5,000mAhのバッテリー容量を誇り、25時間の通話、72時間のフル使用が可能とされています。
     
    2017年にアフリカで最も人気があったブランドは、もうひとつのTranssion HoldingsブランドのItelであったことがわかっています。
     
     
    Source:Wired.co.uk
    (lexi)

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