モバイルデータ通信の速度、33カ国でWi-Fiよりも速いことが判明

一般的にWi-Fiのほうがモバイルデータ通信よりも速いと思われがちですが、最新の調査によれば33カ国でモバイルデータ通信のほうがWi-Fiの速度を上回っていることが明らかになりました。
モバイルデータ通信が遅かったのは過去になりつつある?
Wi-Fiのほうがモバイルデータ通信よりも基本的に速いというのが前提になっているため、iPhoneもWi-Fiを利用できる環境にあることを察知すると、自動でWi-Fiに切り替えるようになっています。
しかしながら、Open Signalが80カ国を対象に行った調査によると、33カ国でモバイルデータ通信のほうがWi-Fiよりも速いという結果が出たとのことです。
モバイルデータ通信のほうが通信速度が速かった国々は発展途上国だけではなく、オーストラリア、レバノン、ギリシャ、ミャンマーなどが含まれており、平均で10〜13Mpbs速度がWi-Fiよりも速かったことがわかっています。

モバイルデータ通信速度がWi-Fiの速さを上回った国々のリスト/Open Signal
通信速度の差が最も大きかったのはオーストラリアですが、フランス、スロバキア、台湾、メキシコなどの国々でもモバイルデータ通信の速度がWi-Fiを超えています。
5Gでモバイルデータ通信はさらに高速化へ
次世代通信規格5Gは、米大手通信会社AT&Tが年内に提供開始を宣言しており、すでにXiaomiやHuaweiなどスマートフォンメーカー各社も5G対応スマホの発表を予告しています。
iPhoneの5G対応モデルは2020年に登場するといわれていますが、5Gインフラの整備は2020年まで限られたものとなる見込みで、Appleが5Gデバイスの発表を遅らせるのはまっとうに思えます。
「Wi-Fiはスマートフォンユーザーにとって、速度を保証するものではなくなった」と、Open Signalの報告書で述べられています。「通信会社、デバイスメーカー、消費者は、現在のモバイル体験と5Gの未来を考慮し、Wi-Fiとモバイルデータ通信の使い方を変える必要がある」
Source:Open Signal via The Verge
Photo:Shaunleeyh/Wikimedia Commons
(lexi)