Appleが「iPhone以降」に考えているビジネスとは?

Apple TV

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Appleと言えばiPhoneでしょう。しかし、15年前はAppleと言えばiPodでした。そして今、AppleiPhone以外の新しい主力商品を確立しようとしています。

iPhoneだけが武器じゃない

CNNは、2018年が「Appleのビジネスにとっての曲がり角」だと指摘しています。それは何も、Appleの勢いが失速しているという意味ではありません。同社の時価総額は1兆ドル(110兆円)を優に突破しています。
 
「曲がり角」という表現が意味するのは、かつてないほどAppleにとってハードウェア以外のビジネスが重要になっているという意味です。
 
相変わらずAppleにとっての主力商品はiPhoneですが、スマートフォン市場は確実に頭打ちとなっています。いつまでもスマートフォンに固執し続ける必要はどこにもありません。
 
同社が最近力を入れているのは、Apple MusicやiTunes、iCloud、AppleCare+といったサービス部門です。2018年度の第1~第3四半期で、Appleはサービス部門の収益を27%増大させています。

Netflixと肩を並べる日も近い?

Apple MusicのためにShazamを買収し、さらには独自の動画コンテンツ提供も計画しているAppleが、今後もサービス部門から得られる収益を大幅に増加させたいと考えていることは明らかです。先日、Apple Musicの「カープール・カラオケ」がエミー賞を受賞したのは、ほんの始まりに過ぎないでしょう。
 
Loup Venturesの名物アナリストであるジーン・ミュンスター氏は「独自コンテンツはAppleにとって重要な位置を占めていく」としたうえで、「Netflixかそれ以上の巨大なビジネスになるだろう」と指摘します。
 
彼によると、独自コンテンツに対してAppleは今年、最終的に9億ドル(990億円)の支出を行うそうです。この中にはオプラ・ウィンフリーリース・ウィザースプーンスティーブン・スピルバーグらのコンテンツも含まれています。
 
Netflixが5年前に「ハウス・オブ・カード 野望の階段(原題:House of Cards)」で一躍存在感を示したのと同じことをAppleはやろうとしている、とはミュンスター氏の弁。Netflixが2018年に得る150億ドル(約1兆6,500億円)と同じだけの収益を、Appleは2023年までに達成すると同氏は見ています。
 
 
Source:CNN
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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