次期iPhone用「A12」プロセッサ、TSMCが7nmプロセスで製造開始か

A11 Bionic

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Appleの主要サプライヤーである台湾のTSMCが、次世代iPhoneに搭載される「A12」プロセッサの製造を開始した、とBloombergが匿名の関係者からの情報として報じています。

A11の10nmよりさらに微細化が進む「A12」

2018年秋のiPhoneに搭載される「A12」プロセッサは、現行のiPhone X/8/8 Plusに搭載されているA11プロセッサの10nmよりもさらに微細化が進んだ7nmで製造されると見込まれています。
 
微細化が進むことで、プロセッサの高性能化、小型化、省電力化に効果がありますが、TSMCのモリス・チャン会長は、微細化の発展速度を指した「ムーアの法則」はすでに有効ではない、との見解を述べています。なお、同社の創業者であるチャン会長は今年6月に退職する予定です。

1月に発表していた7nmプロセスでの製造

TSMCは今年1月、2018年の第2四半期(4〜6月)に7nmプロセスでのプロセッサの製造を開始すると発表していましたが、納入先については明かされていませんでした。
 
サプライヤーの動向に詳しい台湾メディアDigiTimesも今年4月、A12プロセッサはTSMCが7nmプロセスで製造する、と報じています。
 
なお、2018年秋のiPhoneは、iPhone Xの後継モデル、iPhone Xの大画面版、液晶ディスプレイ搭載の低価格モデルの3モデルが発売されると予測されています。

世界の大手が競う、7nmプロセスでの製造

2018年秋のiPhoneは、世界で初めて量産された7nmプロセッサを搭載することになりそうです。
 
7nmプロセスでのプロセッサ製造は、かつてはiPhone用プロセッサを納入していたSamsungや、Appleと裁判で争っているQualcommも開発に取り組んでいます。

 
 
Source:Bloomberg
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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