【取材】Apple 新宿の次はApple 京都?ストア候補地の現在

Apple 京都? ロゴ

Apple Store 日本
 
Apple Japanは今年3月、きょう4月7日にオープンしたApple 新宿を含む新たなApple Storeを、2018年に開店することを予告しました。予告されたのは3店舗で、新宿以外ではティザー画像で京都の街並みを彷彿させるロゴと、赤・緑・青の3色を基調としたロゴが公開されています。
 
京都では具体的な施設名とともに、候補地が繰り返し報じられています。そこで2018年4月時点の候補地の現在を見てきました。
 
【2018/8/24追記】8月14日にApple 京都が正式発表され、同23日にメディア向け内覧会が開催されました(ストア取材記事)。店舗は8月25日(土)午前10時にオープンします。

国内では7店舗が営業中、渋谷はリニューアル休業、札幌は不明

日本国内のApple Storeは、本稿執筆時点では、東京にある「Apple 銀座」「Apple 新宿」「Apple 表参道」、宮城の「Apple 仙台一番町」、愛知の「Apple 名古屋栄」、大阪の「Apple 心斎橋」、福岡の「Apple 福岡天神」の7店舗が営業中。「Apple 渋谷」は、店舗リニューアルのため2017年11月より休業しています。
 
Apple Store 札幌」は、2016年2月に移転のため閉店し、2017年1月には求人情報が掲載されました。復活の時を待つファンも多いですが、現時点では移転先など新しい情報はありません。
 
Appleは今年3月、今後5年間で日本に再投資し、既存店舗の改装のほか、2カ所以上の新店舗設置を行うことを発表しています。Apple Japanの公式サイトには、2018年のオープン予定として3店舗が予告されており、そのティザー画像から次はApple 京都(仮)ではないかと期待されています。

Apple 京都は2018年~2019年オープンの商業施設内に?

京都に誕生するApple Storeの候補地として噂されているのが、四条通りが通る京都一の繁華街・四条河原町、四条烏丸周辺です。2017年7~9月にかけて掲載された求人募集で、勤務エリアとして四条烏丸・京都駅・四条河原町周辺が挙げられています。
 
本稿執筆現在も、転職サイトに掲載中の情報をみると、Apple Store 京都を勤務地とするテクニカルスペシャリスト(Apple Store 京都内でのカスタマーサポート)の求人情報が確認できます(掲載予定期間はあす4月8日まで)。
 

Apple 京都 候補地

転職サイトに掲載されているApple Store 京都の求人情報

 
Apple公式サイト内の採用情報にも、勤務地を京都府とする求人募集が13件掲載されています。接客を担当するエキスパートから修理などの相談を担当するGenius Barのジーニアスまでさまざまな職種が募集されています。
 

Apple 京都 候補地

Apple採用情報には京都を勤務地とする募集が現在13件掲載されている

 

候補地1:京都ゼロゲート

 
パルコが手がける大型商業施設「京都ゼロゲート」は、大丸京都店に隣接し、四条通りに面するなど京都でも一等地に立地しています。地下道からは14番出口を出てすぐです。
 
地下2階、地上7階建てで、2017年11月には地上5~7階の一部店舗が開業したものの、その他の階は2018年4月現在も工事が進められており、広報担当者は地元紙に「ほかの出店テナントは今のところ未定」と回答しています。
 

 
四条烏丸の交差点から東側に歩いていくと大丸京都店や京都ゼロゲートなどが見えてきます。
 
京都 四条通り asm撮影
 
大丸京都店の向かい側にはバス停のほか、1階にルイヴィトンなどが入る京都恒和ビルがあります。
 
Apple 京都 候補地
 
Apple 京都 候補地
 
写真向かって左側が大丸京都店、その隣の障子のような窓が特徴の建物が京都ゼロゲートです。
 
Apple 京都 候補地
 

Apple 京都 候補地

iPhoneのパノラマ撮影で。左側はルイヴィトンなどが入るビル、その向かいに大丸京都店、そして右手に京都ゼロゲートがある

 
5~7階の店舗は営業中のため、窓越しに建物内に明かりがついているのが見えます。
 
Apple 京都 候補地
 
四条通りに面する1階部分は、2018年4月現在も工事が進められており、中をうかがうことはできません。
 
Apple 京都 候補地
 
正面玄関部分が人の出入りに応じて時折開くと、中で作業している人が見えました。
 
Apple 京都 候補地
 
工事中の1階部分のすぐ右手には、ゼロゲート上層階への入口があります。壁面には現時点で開業している店舗のみ掲示されていました。
 
Apple 京都 候補地
 
建物北側の路地をみると、1階部分が続いています。現在覆われている部分が全面ガラス張りと考えると、Apple Storeが入る有力候補ではないかと思います。
 
Apple 京都 候補地
 

候補地2:京都経済センター(仮)

 
阪急電鉄京都本線烏丸駅、京都市営地下鉄四条駅すぐの「京都経済センター(仮)」は、もともと京都の繊維産業を50年にわたり支えた京都産業会館があった場所です。建て替えのため2016年3月に閉館し、2018年4月現在は建設工事が進められています。竣工予定は2019年1月です。
 

 
建物は地下2階、地上7階建てで、地上3階から上は京都商工会議所など京都府の施設、地下1階~地上2階には店舗やレストランが入る予定です。地上1階~2階部分は四条通りに面するため、Apple Storeが入るとするとこの部分である可能性があります。
 

Apple 京都 候補地

京都経済センター(仮)のフロア構成(京都府の資料より

 
筆者は阪急線で訪れました。地下道から施設に直結する26番出口は閉鎖されており、最寄りは25番出口となっています。
 
Apple 京都 候補地
 
Apple 京都 候補地
 
25番出口を出てすぐ東側は四条烏丸の交差点です。反対側の西側に旧京都産業会館があります。
 
Apple 京都 候補地
 
2018年4月5日現在の建物は、全体が作業用カバーで覆われており、中をうかがい知ることはできません。建物のすぐ前方にはバス停があり、多くのバス利用者がいました。
 
Apple 京都 候補地
 
向かい側から撮影した建物全景です。工事の進捗状況などはわかりませんが、訪れたこの日も工事の音が響いていました。
 
Apple 京都 候補地
 
建物西側の室町通側も工事のため壁に覆われています。出入り口には作業員の方が立っていました。
 
Apple 京都 候補地
 

候補地3:京都駅周辺

 
これまでに掲載されたApple 京都の求人情報の勤務エリアには、京都駅周辺も含まれています。
 
京都では近年、外国人旅行者向けのホテルや商業施設など、駅を中心とした開発が進んでいます。JRなどが取り組む京都駅の駅ビルは、2018年2月より順次リニューアルに着工し、2019年春に全面開業予定です。またジェイアール京都伊勢丹も2018年~2020年にかけてリニューアル予定となっています。
 
京都駅北側にある家電量販店・ヨドバシカメラ マルチメディア京都とビックカメラ JR京都駅点には、Apple公認ショップであるAppleショップが入っています。
 

Apple 京都 候補地

Apple公式サイト内の店舗検索より。京都駅周辺では家電量販店2カ所にAppleショップが入っている

 
2017年9月~10月2018年1月~2月に求人情報サイトに掲載されていた勤務地は、いずれも京都駅が最寄り駅でした。しかし仕事内容が「Apple Shopで、iPhoneやiPadなどのApple製品を、お客様にご案内し販売するお仕事です。」とあるように、京都駅周辺での募集は新しくできるApple 京都ではなく、京都の家電量販店内のAppleショップでの求人である可能性があります。
 
新たにApple Storeが誕生する候補地としては、四条烏丸エリアのほうが有力で、京都駅周辺では現時点では絞れませんでした。iPhone Maniaでは引き続き新しい情報を確認次第、随時記事をお届けします!
 
 
Source:京都ゼロゲート資料, 京都経済センター(仮)資料, 転職サイトDODAでの募集情報, Apple採用情報, 京都駅商業施設のリニューアルについて資料, 京都駅周辺のAppleショップ
(asm)

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この記事を書いた人

前職は新聞社の校閲記者。経験を活かし2013年からライター、2016年から編集記者として活動中。iPhone歴は3GS→5s→6s Plus→X→11 Pro Max→12 Pro→14 Pro。

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