iPhone Xの製造原価は約4万円、利益率はiPhone8以上か

    iPhone X iFixit

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    iPhone Xに使われている部品類の価格から、製造原価は357.50ドル(約4万円)とみられる、との分析結果が発表されました。アメリカでの販売価格に対して、利益率は64%にあたり、iPhone8の利益率よりもやや高くなっています。

    iPhone Xに使われている部品の価格から原価を推定

    iPhone Xを分解し、使用されている部品類の販売価格から、iPhone Xの製造原価は357.50ドルだろう、とテクノロジー情報サービス企業のTechInsightsの分析をもとにReutersが報じています。
     
    iPhone Xの64GBモデルのアメリカでの販売価格が999ドル(日本では112,800円)であることから、販売価格から部品価格を差し引いた利益率は64%に相当すると考えられます。

    iPhone X発表直後の推測よりも低い原価率

    販売価格から部品コストを差し引いた利益の割合で比較すると、iPhone8の59%と比べて、iPhone Xの利益率がやや高い計算となります。
     
    9月にiPhone Xが発表された直後、iPhone Xの製造原価は412.75ドル(約47,000円)との推測が中国のSNS、Weiboで公開されていましたが、今回の見積もりはそれよりも安いものとなりました。

    ここでいう製造原価には研究開発費などは含まれていない

    ただし、ここでいう製造原価は、使われている部品の価格を足し上げたものであり、研究開発費、広告宣伝費、流通などに発生する費用が考慮されていないことには注意が必要です。

     
    iPhone Xについて、Appleの最高デザイン責任者であるジョナサン・アイブ氏は「5年前から開発を始めていた」と語っており、研究開発には膨大な費用が投じられていると考えられます。
     
    アイブ氏は特に、iPhone Xで新たに採用された顔認証システムのFace IDの開発にあたっては「もしかすると、さらに2年以上開発に時間がかかる可能性もあった」と困難な開発であったことを雑誌カーサ・ブルータスのインタビューで明かしています。

     
     
    Source:Reuters, MacRumors
    Photo:iFixit
    (hato)

     
     

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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