「最近のAppleは革新性を失った」との指摘にエディ・キュー上級副社長が反論
Appleのインターネットソフトウェア&サービス担当上級副社長であるエディ・キュー氏が、インドメディアLivemintのインタビューに「最近のAppleは革新的でなくなった」との指摘を真っ向から否定し、Apple Payの導入計画についても語りました。
「Appleはずっと革新的であり続けてきた」
「AppleはiPhoneやiPod、Macのような、業界の常識を覆すような画期的な製品を送り出してきたが、近年はイノベーションのペースが落ちている」と言われていることについてどう思うか尋ねられたエディ・キュー氏は、「まったくそうは思いません」と否定しています。
まさか!iPhoneは初代から10年が経っています。その後にiPadが、そしてApple Watchが発売されています。その指摘にはまったく同意できません。その指摘は、私たちが市場をリードしてきたMac、iOS、macOSのことを考慮していないものです。これまで私たちが作り出してきた製品、皆さんがその多くを所有しているでしょう。
毎年、新製品が出るものだと思っているかもしれませんが、革新的な製品は数カ月おきに出せるようなものではありません。時間がかかるのです。
Apple Payのインド導入は「まだ100%ではない」
インタビューでキュー氏は、Appleがインドで「App Store」、「地図」、iCloudやApple Musicなどの「サービス」の3つの事業に注力していると語っています。
さらに、デジタル決済ビジネスが活性化しているインドへの進出計画について尋ねられると、インドはApple Payが参入したい地域の一つではあるものの、「まだ100%ではない」として、導入の時期については明言しませんでした。
インド進出に力を注ぐApple
中国に続く成長市場としてインドへの進出に力を注ぐAppleは、インド国内にiOSアプリ開発者支援施設や地図の研究施設を設置しています。
国内産業保護のため、外国企業による直営店設置には製品の30%以上がインド国内製であることを求めるインド政府の規則に応じ、今春、インド国内でiPhoneの製造を開始しています。
先日、インドの規制当局の幹部が、Appleの直営店開設が前向きに検討されていることを明かしており、数年のうちに世界最大規模の直営店を開設するAppleの計画が前進するものとみられます。
Source:MacRumors
(hato)