何があった?Apple MusicとSpotifyからJay Zの作品が消滅!
人気ヒップホップミュージシャンで、音楽配信サービスTidalのオーナーであるJay Zのアルバムが、Apple Musicから削除されている、と米メディアMacRumorsが報じています。
Jay Zのアルバムが消えた!
アメリカなどのApple Musicから、Jay Zのソロアルバムが全て消えており、カニエ・ウエストやリンキンパーク、R.ケリーやリアーナとのコラボレーションアルバムだけが残っている、とMacRumorsが伝えています。
Jay Zは音楽配信サービスTidalのオーナーであり、Apple Musicはビジネス上のライバルにあたります。なお、Tidalの株主であるカニエ・ウエストのアルバムは現在も配信されています。
本稿執筆時点で、日本のApple Musicを確認したところ、Jay Z名義のアルバムはごくわずかに残るのみでした。一方、iTunes Storeでは依然として多くのアルバムの販売が継続されています。
Spotifyからも削除!Spotify公式「アーティストの求めによる」
Jay ZのアルバムはSpotifyからも削除されており、Spotifyは公式Twitterで「Jay Zのいくつかの作品は、アーティストの求めにより削除された」ことを認めていますが、それ以上の詳細は伝えられていません。
@PinoyBroski Hi there! We can confirm that some of Jay Z's catalogue has been removed at the request of the artist /LP
— SpotifyCares (@SpotifyCares) 2017年4月7日
なお、Google Play Musicなど比較的小規模な音楽配信サービスでは作品が継続して配信されていることが確認されています。
1月にはソフトバンク傘下のSprintがTidal株の3分の1を取得
Tidalは、日本ではサービスが提供されていませんが、Apple Musicと同じ月額9.99ドルでサービスを提供しており、人気アーティストの独占配信作品を強みとしています。
Tidalは、有料会員数を約300万人と公開しており、Apple Musicの2,000万人超、最大手Spotifyの5,000万人超と比べて小規模です。Tidalについては、有料会員数の伸び悩みによる経営難の噂があり、一時期はAppleによる買収も噂されていました。
今年1月、ソフトバンク傘下で米大手携帯キャリアのSprintがTidal株の33%を取得し、Sprintは契約者にオリジナル作品の配信などのサービスを提供しています。今回のApple MusicとSpotifyからの作品削除の動きに、大株主であるSprintが関係しているかは不明です。
Source:MacRumors
(hato)