トランプ米次期大統領、iPhoneの米国内製造に期待を語る「クック氏は真剣に検討」

就任を間近に控えたアメリカのドナルド・トランプ次期大統領が、米メディアAxiosのインタビューに対し、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)がiPhoneの米国内製造を実現することへの期待を語りました。
「クックは何か大きなことをしようとしている」
インタビューで、iPhoneを米国内で製造させる、との公約について尋ねられたトランプ次期大統領は、「クックは真剣に考えている。彼は本当にこの国を愛しており、何か大きなことをしようとしている」と、iPhoneの米国内製造実現への期待を語っています。
昨年12月、トランプ次期大統領とテクノロジー業界の経営者らの会談に出席したクック氏は出席の理由を、「Appleの方針を推進するためだった」、と社内掲示板で明かしています。
コスト上昇の問題もあり実現可能性は未知数
iPhoneの米国内製造については、人件費や輸送費といった製造コストの上昇の問題に加え、スキルを持った人材確保の問題もあり、すぐに実現可能かは不不明です。
Appleは、主要サプライヤーであるFoxconnに米国内での製造を検討するよう働きかけていると報じられていますが、多くの部品メーカーなどは米国内での製造に踏み切るつもりはない模様です。
Foxconnのテリー・ゴウ会長は「お望みならトランプ・タワーで作ってもいい」とトランプ次期大統領への皮肉たっぷりの公開書簡を発表しています。なお、Foxconnは一部の工場で製造の完全自動化を達成しています。
Source:9to5Mac
Photo:AppleInsider
(hato)