Qualcomm、Snapdragon 835の詳細を発表!VRに本格対応

qualcomm snapdragon820

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Qualcommは3日、テクノロジー業界が最新技術を一度に披露するイベント、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、同社の新SoCであるSnapdragon 835の詳細を明らかにしました。

VR/ARに本格対応!

Snapdragon 835は、Snapdragon 820シリーズに続く、Qualcommのハイエンド・スマートフォン向け最上位モデルです。Snapdragon 835最大の特長は、何と言ってもVR(仮想現実)やAR(拡張現実)への本格的な対応でしょう。
 
CPUにKryo 280(2.45GHz×4+1.9GHz×4)を搭載したほか、GPUのAdreno 540によって、従来のモデルに比べ、3Dグラフィックスの描写能力が25%向上し、表示色は最大で60倍に増加しています。
 
これによって、4K Ultra HD premium(HDR10)をサポート可能となったほか、10-bitディスプレイの広色域、オブジェクトやシーンに基づいた3Dオーディオ、縦横無尽に動かせる(6DoF)モーショントラッキングに対応するなど、Googleが提供するDaydreamのサポートを発表しただけあって、VR/AR対応スマートフォンへのお膳立てがしっかりと整えられています。
 
さらに、10nm FinFETプロセス技術を駆使し、35%の小型化と、25%の消費電力削減に成功しており、VR/ARの稼働によるバッテリーの消耗懸念にもしっかりと目配りがなされています。

更なる高性能カメラにも期待できそう

Snapdragon 835の目玉は、VR/ARにとどまりません。
 
ISP(画像処理プロセッサ)にはSpectra 180が採用されたことで、シングルカメラで最大3,200万画素、デュアルカメラで最大1,600万画素を実現しています。前フラッグシップモデルであるSnaodragon 820のSpectra ISPは最大2,800万画素であっただけに、こちらも2017年のスマートフォンシーンでのカメラの重要性を予感させる性能向上となっています。
 
この他にも、Bluetooth 5や高速充電機能Quick Charge 4といった次世代の規格もサポートしています。
 
Snapdragon 835を搭載予定の代表的なスマートフォンとしては、SamsungのGalaxy S8が知られていますが、当然今回発表された技術は可能な限り網羅してくるはずです。残念ながら、期待されていたS8のCES 2017でのお披露目はありませんが、Snapdragon 835の詳細が明らかとなっただけに、4月のリリースに向けて期待が高まります。
 
 
Source:Qualcomm
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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