【レビュー】ジェットブラックのiPhone7 Plusと過ごした約1か月

iPhone7 Plus(ジェットブラック・256GB)を使い始めて、約1か月が経った筆者が、感想をご紹介します。
ポートレートモード:仕上がりは楽しいが課題も
iPhone7 Plus限定の機能「ポートレートモード」は、画像処理によって背景をぼかすことで、一眼レフで撮影したような効果を得られるモードです。
色々な環境で試したところ、先日ご紹介したレビューにあるように、被写体から240cm以内の距離で、明るい場所で人物を撮影する場合には、自然に背景がぼけた綺麗な写真が撮れます。
逆に、明るさが足りない場所や、小さな被写体では、うまく撮影できません。また、被写体が動き回る場合も苦手なようです。
現段階でポートレートモードは「ベータ版」として提供されているので、今後のバージョンアップに期待したいところです。なお、ポートレートモードで撮影すると、画像処理前の写真と合わせて2枚保存されるので、処理がうまくいかなかった写真は削除できるのは親切だと思います。
便利なApple Pay。カードのポイントも貯めやすい
日本では携帯電話での決済や自動改札通過はずっと前から使えていましたが、ようやくiPhoneでも使えるようになりました。筆者は、VISAカードとSuicaを登録して使っています。財布から小銭を出さずに買い物できるのは、便利です。
これまでクレジットカード決済しなかったお店でもApple Pay(iD)経由でカード払いになるので、カードのポイントが貯まる、という副次的効果もありました。
アプリの起動が速くなった!
頭脳であるプロセッサが、A8からA10と進化し、メモリが1GBから3GBへと増加した恩恵です。iPhone6 Plusではアプリのロゴ画面で2秒ほど起動を待っていたWordなどのアプリも、一瞬で開きます。
音質向上を実感できるステレオスピーカー
iPhone7/7 Plusは、本体内蔵スピーカーがステレオ化したので、iPhoneを置いて、本体だけで動画や音楽を再生すると、音がはっきりしているのを感じられます。本体で再生できる音量もアップしており、作業用BGM用に使うのにはちょうど良いと言えます。
シャッター音の大音量化に戸惑い
ステレオ化の負の効果でもあるのですが、写真やスクリーンショット撮影時のシャッター音が大きく、iOS10.1では裏技による無音化もできなくなり、困っています。筆者はiPhoneの操作画面のスクリーンショットを撮ることが多いのですが、人前でのスクリーンショットに抵抗を感じるようになってしまいました。
スクリーンショット撮影については、iOS10.2でサイレントスイッチによる無音化が可能になるようなので、リリースに期待しています。
特に抵抗なく受け入れたホームボタンのタッチ化
ホームボタンがタッチ式になったことは、通常の使用では特に困ることはありません。ただ、手袋をしていると押しても反応しないので、冬に向けてスマホ手袋の新調を検討しています。
ジェットブラックを楽しみつつケースで保護
ほぼシルバーと言えるほど淡いグレーだったiPhone6 Plusのスペースグレーからの買い替えなので、真っ黒なジェットブラックが気に入っています。
漆黒のジェットブラックを楽しみつつ、傷からは守りたいので、Spigenのケース「ウルトラ・ハイブリッド」で保護しています。ケースの装着により、デュアルカメラの出っ張りがフラットになるので、机に置いてもカタカタ揺れないのは良いのですが、ケースの一部が本体に張り付いて、シミのような見た目になってしまうのは少し残念です。
あまり変化を感じない点も
筆者はiPhone6 PlusからiPhone7 Plusへの買い替えだったので、本体や画面のサイズについては変化なく使っています。
イヤホン端子の廃止は、以前からBluetoothイヤホンを使っていたため、影響を受けずにすんでいます。AirPodsが欲しいのですが、まだ本格生産も始まっていないようなので、入手できるのはだいぶ先になりそうです。
Appleが発表会で触れていた、ディスプレイの精細さ向上やカメラ性能の向上については、iPhone6 Plusで特に不満を感じていなかったせいもあり、変化を実感することはありませんでした。
今後に期待したいこと
数週間後に配信されるであろうiOS10.2でのスクリーンショット時の無音化に期待しています。また、ポートレートモードが薄暗い室内でも使いやすくなってくれることに期待しつつ、今後もiPhone7 Plusを愛用していきたいと思います。
Photo:Apple
(hato)