iPhone7 Plusのポートレートモードとキヤノンのデジタル一眼レフを撮り比べ
iOS10.1ベータで利用可能になった、背景をぼかして印象的な写真が撮れるiPhone7 Plusのポートレートモードと、キヤノンの一眼レフデジカメの写真を撮り比べたレポートをiMoreが公開しました。
iPhone7 PlusとCanonのEOS Kiss X6iで比較!
比較は、iPhone7 PlusにiOS10.1ベータの組み合わせと、エントリーレベルの一眼レフカメラとしてキヤノンのEOS Rebel T4i(日本ではEOS Kiss X6iとして2012年発売)にキヤノンの40mm f/2.8のパンケーキレンズを組み合わせで実施しています。
iPhone7 Plusのポートレートモードは、人物の撮影に最適化されており、顔と身体を自動認識して背景にぼけ効果を出します。ただし、なるべく明るい場所で撮る、被写体からの距離は240cm以内、などの条件があります。
屋外での人物撮影
屋外での人物撮影では、iPhone7 PlusとEOSのどちらも、背景がきれいにぼけて撮影できており、目立った差は見られません。
室内での人物撮影
室内での人物撮影で比較すると、高性能なセンサーをもつEOSが有利で、iPhone7 Plusより精細な描画ができています。とはいえ、iPhone7 Plusもノイズを抑えた鮮明な写真が撮れています。
ペットの撮影
ペットの撮影でも、iPhone7 Plusはしっかり被写体を認識し、背景のぼけた写真が撮れています。EOSと比べると、若干暖色が強くシャープな画像となっています。
iPhoneを撮影
iPhoneを撮り比べてみると、十分な明かりがある場所なら、iPhone7 Plusのポートレートモードでも被写体を強調した写真を撮ることができています。
EOSでは背景の光が見事なまでに拡散し、雰囲気のある写真に仕上っています。
暗い室内で小さな被写体を撮影
薄暗い室内で、レゴの小さい被写体を撮り比べてみると、iPhone7 Plusのポートレートモードは被写体と背景を混同してしまいました。EOSはさすがの安定感ある写真が撮れています。
厳しい環境(暗いキッチンと光沢のあるカウンター)でウイスキーボトル
ウイスキーのボトルを、暗いキッチンの光沢のあるカウンターに置いて、後ろにタマネギがあるという厳しい環境で撮り比べた写真がこちらです。
iPhone7 Plusは、カウンターの光沢に幻惑されたのか、画像処理がうまくいかず、ぼけの範囲が不安定になったうえ、ウイスキーのラベルの文字にぼかしがかかってしまっています。対してEOSは見事にボトルを際立たせた仕上がりとなっています。
室内は苦手なiPhone7 Plusのポートレートモード
iPhone7 Plusのポートレートモードは、ソフトウェア上の処理で背景のぼけを作る性質上、暗い室内は苦手、という傾向がみられました。
iOS10.1は、まだ最初のベータ版であり、今後の性能向上に期待したいところです。
このほかにも、iMoreのサイトには数多くの比較写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
Source:iMore
Photo:Canon
(hato)