iPhoneの出荷台数、2023年にかけて成長率が鈍化との予想~クオ氏

iPhone13シリーズの画像

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iPhone12シリーズが記録的なヒットとなり、iPhone13シリーズの予約も好調であることが伝えられるなど、iPhoneシリーズの地位は盤石であるように見えます。
 
しかしながら、アナリストのミンチー・クオ氏は、iPhoneの出荷台数の成長率は2022年および2023年に鈍化し、このことがAppleにとって重大な懸念にあたるとしています。

5G買い替え需要とHuaweiからの乗り換え需要が終了

ミンチー・クオ氏によると、2021年のiPhoneの出荷台数は前年比16%増となるのに対し、2022年は5%~7%に鈍化するとのことです。
 
2021年にiPhoneシリーズの出荷台数が伸びた要因としてクオ氏は、
 

  1. 5Gの買い替え需要
  2. Huaweiからの乗り換え需要

 
の2点を挙げていますが、2022年に成長が鈍化するのはそれらが無くなることが原因としています。
 
クオ氏は、画面下指紋認証Touch IDは2023年のiPhoneで登場すると予想していますが、それでもiPhone需要の減少を抑えることはできず、2023年も成長の鈍化は続くと見ています。

iPhone13シリーズの予約好調はAppleの株価に影響せず

クオ氏は、iPhone13シリーズの予約が好調であることに関して、市場のコンセンサスに沿ったものであり株価に影響を与えることはないだろうとしています。
 
クオ氏はさらに、iPhone13およびiPhone13 miniの予約需要は、iPhone12/12 miniよりも減少しているように見えると指摘しています。
 
また、AppleはiPhone12 Pro/Pro Maxの在庫が足りない期間が長く続いたことへの対策として、iPhone13 Pro/Pro Maxの製造の割合を、45%から50%に増やしたとのことです。
 
この対策により、もしiPhone13 Pro/Pro Maxの供給が11月中旬までに大幅に改善されるなら、2022年第1四半期(1月~3月)のiPhone出荷台数は前年同期比で横ばいか減少する程度にとどまると考えているとのことです。

 
 
Source: AppleInsider
(ハウザー)
 
 

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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