【対処法あり】特定の絵文字受信でメッセージアプリがクラッシュ!「黒点バグ」に注意

Black Dot(黒点)バグ 9to5Mac

Black Dot(黒点)バグ 9to5Mac
 
「黒点」と「指」の絵文字を組み合わせたメッセージを受信すると、メッセージアプリがクラッシュし、操作不能になってしまう「Black Dot(黒点)バグ」と呼ばれる不具合が発見されました。受信してアプリがクラッシュした場合の対処法もご紹介します。

特定の文字の組み合わせで発生するバグ

Black Dot(黒点)バグ」は、コンピュータなどで文字を表示するのに使うUnicodeの文字コードが特定の組み合わせになった場合に発生するものです。
 
特定の文字を表示するのに使われる文字コードが、ある組み合わせで並んだ時に、CPUの動作に異常をきたし、メッセージアプリがクラッシュする症状が発生します。最新バージョンのiOS11.3.1でも、ベータ版が公開中のiOS11.4でも同じ症状が出ます。
 
このバグは、最初はAndroid版のメッセージアプリ「WhatsApp」で発見されて拡散されていました。
 
「黒点バグ」が発生した状態は、YouTubeチャンネルEverythingAppleProが公開した動画で確認することができます。
 

受信してアプリがクラッシュした場合の対処法

このメッセージを受信して開いてしまった場合、メッセージアプリがクラッシュし、操作に反応しなくなってしまいます。
 
アプリを強制終了させても、再度アプリを開くと、操作を受け付けない状態に戻るので、そのままではメッセージアプリを使用することができません。
 
3D Touchに対応したiPhoneなら、メッセージアプリを強く押して「新規メッセージ」でアプリを開いて「キャンセル」でメッセージ一覧画面に戻ることができます。
 
3D Touch 新規メッセージ
 
その後、クラッシュの原因となったメッセージを、スレッドごと削除します。
 
iCloudで連携した他のデバイスを持っていれば、そのデバイスからメッセージスレッドを削除しても問題は解決します。ただしその際にメッセージを開かないようにご注意ください。
 
そしてアプリのクラッシュを引き起こすメッセージを、いたずら目的で送信しないようにしましょう。

2月にも同様の問題、AppleはOSのアップデートで対処

Unicodeの文字体系は非常に複雑で、特定の文字の組み合わせによってバグが引き起こされる可能性を完全に排除することは不可能と考えられます。
 
今年2月には、インド南部で使われているテルグ語の1文字だけのメッセージを受信すると、iOSのメッセージアプリやFacebookメッセンジャー、Gmailなどの各種アプリがクラッシュするバグが発見されました。
 
Appleは、この問題が報じられた翌日にはOSのアップデートで対策することを発表し、その3日後には問題に対処したiOS11.2.6を公開しています。同時に、macOS、watchOS、tvOSもアップデートが提供されました。

 
 
Source:9to5Mac
(hato)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

特集

目次