Apple Glassの特許が複数出願〜本命はVision Proではなくこの製品?

Apple Glass AH_1200

Appleが、ヘッドセット型デバイスではなくGoogle Glassのようなメガネ型デバイス(仮称:Apple Glass関連する特許をここ最近だけでも3件出願していることが明らかになりました。

目次

Apple Glassに関する3つの特許が出願

Appleが米国特許商標庁(USPTO)に出願した特許はいずれもApple Glassに関連するもので、「遠近両用レンズ」「セルラー通信およびGPS受信用アンテ内蔵テンプル」「調整可能なモダン」について取り上げられています。

遠近両用レンズ

遠近両用レンズに関する特許で特筆すべき点はなく、レンズの上部が遠距離に対応し、下部が近距離(手許)に対応するのは現在市販化されている遠近両用メガネ用レンズと共通です。

Apple Glass 特許_1

ただし、これをディスプレイもしくは投射層を内蔵するレンズで実現しようとする点で、一般的な遠近両用レンズと比べて構造を工夫する必要があります。

Apple Glass 特許_2

セルラー通信およびGPS受信用アンテ内蔵テンプル

Apple Glass用アンテナとして、セルラー通信(送受信)用アンテナとGPS通信用アンテナはテンプルに内蔵することが想定されています。

Apple Glass 特許_3

テンプルはメガネの左右にありますので、アンテナ類を搭載するための十分なスペースを確保しやすく、例えば操作用のタッチコントロール部とともに搭載することも可能でしょう。

Apple Glass 特許_4

調整可能なモダン

3つ目の特許は、Apple Glassが耳に接触する部分であるモダンに関するものです。

Apple Glass 特許_5

Apple GlassはVision Proよりも軽くなると容易に想像できますが、それでも一般的なメガネよりは重くなるはずであり、装着感を改善することはユーザーの満足度向上、使用頻度増加にもつながるでしょう。

Apple Glass 特許_6

Apple Glassの発売は当分先と噂

特許申請状況から、Appleは引き続きApple Glassを開発していると予想されますが、発売までには長い年月を要する見通しです。

先駆者であるGoogle Glassも市場に浸透したとは言い難く、潜在市場はヘッドセット型よりも大きいと思われるメガネ型デバイスの新製品登場が期待されていますが、実現までには多くの困難が伴いそうです。

Source:USPTO (1), (2), (3)

Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X

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この記事を書いた人

ZAURUS PI-6000以降、PDA、PC、Apple製品を多数使用するガジェット愛好家。iPhone Maniaでは2020年2月より、リーク情報、最新のApple製品情報、秋葉原情報を配信。Palm Treo 750vを米国で使用して以降、各種スマホ愛用中

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