Surface搭載予定のSnapdragon X EliteとX Plus比較まとめ
Surface Laptop 6が搭載する見込みのQualcomm Snapdragon X Eliteと、下位版であるSnapdragon X Plusの仕様や特長、ベンチマークスコアなどを比較した結果が報告されました。
Apple Mシリーズの強力なライバルになりそうです。
Snapdragon Xシリーズの成り立ち
Snapdragon X EliteとSnapdragon X Plusは、Qualcommが買収したNuviaのOryonコアをもとに開発されたシステム・オン・チップ(SoC)です。
NuviaはApple出身の技術者が起こした会社で、Snapdragon X EliteとSnapdragon X PlusはApple Mシリーズ対抗SoCになります。
今後、Nuvia Phenixコアを搭載するモバイル向けのSnapdragon 8 Gen X SoCも発表されるでしょう。
Snapdragon X EliteとX PlusのSKU
Snapdragon X Eliteの3種類のSKU、Snapdragon X Plusの1種類のSKUが明らかになっています。
- Snapdragon X Elite (X1E-84-100)
- Snapdragon X Elite (X1E-80-100)
- Snapdragon X Elite (X1E-78-100)
- Snapdragon X Plus (X1P-64-100)
また、今後、下記のSKUも追加される可能性があります。
- Snapdragon X Plus (X1P-62-100)
- Snapdragon X Plus (X1P-56-100)
- Snapdragon X Plus (X1P-40-100)
各SoCの仕様
Snapdragon X Elite (X1E-84-100)は12コアCPUを搭載、動作周波数は3.8GHzで、デュアルコアブースト時には4.2GHzに動作周波数が向上します。
Snapdragon X Elite (X1E-80-100)は、動作周波数が3.4GHzと4.0GHzに抑えられます。
Snapdragon X Elite (X1E-78-100)の動作周波数は3.4GHzで、デュアルコアブーストに対応しません。
Snapdragon X Plus (X1P-64-100)の動作周波数も3.4GHzですが、CPUが10コアとなるのがEliteとの違いです。
ベンチマークスコア予測値
Snapdragon X EliteとSnapdragon X Plusの各種ベンチマークスコアは、下記のようになる見込みです。
Surface Laptop 6がSnapdragon X Eliteを搭載か
今後、Snapdragon X Elite (X1E-80-100)を搭載するMicrosoft Surface Laptop 6が発表される予定です。
Snapdragon 8cx Genシリーズでは大きな差をつけられていたApple Mシリーズとの性能差を、Snapdragon X EliteとSnapdragon X Plusで大幅に縮めるのは確実です。
また、macOS SonomaよりもWindows 11のほうが人工知能(AI)関連機能の導入で先行しているため、AIを指標とする性能ではMacBookを上回る可能性もあります。
Source:Tech that Inspire, Notebookcheck