2023年の世界スマホ生産、Appleが首位Samsungに600万台差と肉薄!
2023年第4四半期(10月〜12月)における世界スマートフォン生産台数を調査会社TrendForceが発表しました。全体の生産台数は、前四半期比12.1%増の3億3,700万台でした。AppleはiPhone15シリーズの好調により前四半期比58.6%と生産台数を大きく伸ばしています。
世界のスマホ生産、2年にわたる低迷期を脱却、2024年はAIスマホに注目
TrendForceによると、2023年第4四半期の世界スマートフォン生産台数は丸2年間にわたる低迷期を脱し、全体では前四半期比12.1%増え、約3億3,700万台となりました。
最終四半期で生産台数が伸びたものの、年間の生産台数は約11億6,600万台で、前年比2.1%減となりました。
2024年の世界スマートフォン市場についてTrendForceは、2023年の余剰在庫が解消し、見通しは明るいと考えられるものの、市場回復のペースには不透明感があると慎重な予想を立てています。
同社はまた、人工知能(AI)の利用に注目が集まっており、業界大手各社の動きによりAI搭載スマートフォンの波を起きるだろう、ともコメントしています。
AppleはiPhone15が好調、2023年第4四半期に7,850万台を生産
メーカー別では、2023年第4四半期の生産台数トップはAppleで、シェアは23.3%でした。シリーズで初めてUSB-Cポートを搭載したiPhone15シリーズが好調だったAppleは、生産台数約7,850万台で前四半期比58.6%と驚異的な伸びを記録しています。
Appleの年間生産台数は2億2,300万台で、前年比4.2%の減少となりました。
2023年第4四半期のシェア2位はSamsungでした。生産台数は約5,350万台で、前四半期比11%減、シェアは15.9%です。
ハイエンドからローエンドまで幅広いラインナップを誇るSamsungの年間生産台数は2億2,900万台で、かろうじて生産台数トップを守っているものの、2位のAppleとの差はわずか600万台に縮まっています。
iPhone16、AIスマホとして登場か
Appleは他社に先駆けてAIアシスタントのSiriをiPhoneに搭載しましたが、プライバシー重視の方針が足かせとなり、GoogleやAmazonに先を越されたと評価されています。
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は業績発表や株主総会の場で、2024年内にAIを活用したサービスを発表する、と異例の予告をしていることもあり、iOS18にAI関連機能が搭載され、最新スペックのiPhone16シリーズでは高度な処理が必要となるiOS18のAI機能をフル活用できるのではないか、と噂されています。
Photo:TrendForce