【レビュー】iPhone15 ProのUSB-CポートにSD、LAN、テレビも繋いだ

iPhone15 Pro レビュー hato/iPhone Mania

iPhone15 Pro レビュー hato/iPhone Mania
 
9月22日に発売されたiPhone15 Proのホワイトチタニウムが届いたので、iPhone14 Proとの比較や、USB-Cハブ経由でさまざまな機器に接続した様子などをレビューします。

 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15 Proのホワイトチタニウムをレビュー。
2. チタニウム製の側面フレームはサラサラした手触りで、手に馴染む。
3. USB-CポートにiPhoneやApple Watch、テレビなどをつないでみた。

iPhone15 Pro(ホワイトチタニウム)到着

iPhone15 Pro(ホワイトチタニウム)の外箱には、発表イベントの公式画像と同じモチーフの壁紙が印刷されています。
 
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iPhone15シリーズの外箱には、UVライトの光で見える、本物であることを証明するホログラムが隠されているそうですが、残念ながら、筆者の自宅にはUVライトがなく、確認することはできません。
 
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同梱のUSB-Cケーブルは、編み込み式です。
 
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軽く、サラサラなチタニウム

本体側面フレームにチタニウムを採用したiPhone15 Proの重量は187グラムです(iPhone12 Proと同じ)。iPhone14 Pro(206グラム)より19グラム軽く、iPhone13 Pro(203グラム)より16グラム軽くなっています。
 
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iPhone14 Proを使ってきた筆者がiPhone15 Proを手にすると、数字以上に軽さを感じられました。
 

側面のチタニウムフレームは、マットで落ち着いた光沢があり、さらっとした手触りです。手に持つとエッジが微妙に丸まっているので、本体を強めに握っても手が痛くなりません。
 
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iPhone12 Proシリーズ以降のProモデルで採用されていた、光沢のあるステンレスフレームと違い、指紋が目立ちません。iPhone14 Proと比べると、背面カメラレンズの出っ張りが抑えられています。
 
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Appleが「スマートフォンで最も頑丈」とうたう背面ガラスの表面は、iPhone14 Proと比べると外観の質感はほぼ同じですが、手触りはiPhone15 Proのほうがザラザラした印象です。
 
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iPhone15 ProとiPhone14 Proを並べると、本体サイズは見た目の印象ではほぼ同じに見えます。
 
しかし、iPhone14 Pro用のApple純正レザーケースをiPhone15 Proに装着すると、ケースが若干オーバーサイズになって安定せず、iPhone15 Proのほうが若干、本体の外寸が小さいことが分かります。
 
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まだ発展の余地がありそうなアクションボタン

iPhone15 Proを初めて使用する際は、Wi-Fiに接続するとソフトウェアアップデートを促され、iOS17.0.2へのアップデートが実行されました。iOS17.0.2では、他のiPhoneからの直接データ転送時にiPhoneが反応しなくなる問題が修正されています。
 
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側面のアクションボタンは、初期設定では消音/着信音の切り替えが割り当てられています。短く押すと「長押しで消音」と案内が表示されます。
 
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長押しすると消音に切り替わり、Dynamic Islandに状況が表示されます。
 
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アクションボタンに割り当てる機能は、「設定」アプリの「アクションボタン」メニューから変更できます。アプリ起動や、各種ショートカットも割り当てられるので、設定の自由度はかなり高いです。
 
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やや残念なのは、アクションボタンの操作方法が長押ししかないことです。iPhoneのサイドボタンのように、ダブルクリックやトリプルクリックにも機能を割り当てられたらいいのに、という気がします。

USB-CポートからのiPhoneやApple Watchを充電

iPhone15シリーズ最大のトピックといえば、USB-Cポートの搭載です。
 
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興味深いのは、iPhone15シリーズのUSB-Cポートから、他のデバイスに電力を供給できることです。
 
ほぼフル充電のiPhone15 Proと、バッテリー残量45%程度のiPhone14 Proをケーブルでつなぐと、iPhone15 ProからiPhone14 Proに電力が供給されました。出力は約5ボルト・約5ワットで、以前のiPhoneに同梱されていたUSB電源アダプタと同程度です。
 
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Apple純正のApple Watch用USB-Cケーブルを繋ぐと、Apple Watch Series 4(高速充電非対応)も充電できました。この際の出力は約5ボルト・約1ワットでした。
 
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充電速度は標準的ですが、バッテリーが切れそうなiPhoneやApple Watchの稼働時間を延ばせる、ちょっとしたモバイルバッテリー的に使えるのは何かの時に安心感があると思いました。
 
なお、USB-C接続で被写体を自動追尾できるWebカメラ「OBSBOT Tiny 4K」を接続しましたが、電力は供給できても、FaceTime、Zoom、Google Meetなどいずれのアプリからもカメラとして認識されませんでした。
 
同じWebカメラでも、iPad mini(第6世代)のUSB-Cポートに接続すると、Zoomなど各種アプリでカメラを切り替えられるので、iPhoneとiPadとで差別化がはかられていると感じました。

USB-Cハブで色々と繋いでみた

iPhone15 ProにUSB-Cハブを介して、SDカード、有線LAN、テレビと接続してみました。
 
SDカードを接続すると、iPhoneの「ファイル」アプリからSDカードにアクセスでき、写真の保存などの操作ができました。
 
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iPhoneが、USB-Cハブに有線LAN接続を認識すると、Dynamic Islandにケーブルのアイコンが表示され、「設定」アプリに「Ethernet」メニューが表示されます。
 
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Wi-Fiをオフにして、有線LANでのインターネット接続もできました。
 
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iPhone15 Proを、USB-Cハブ経由でテレビのHDMI端子に接続すると、iPhoneの画面をミラーリングできます。ミラーリングの選択肢として「Dockコネクタ」が表示されました。
 
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AirPlay対応テレビやApple TVを持っていなくても、家電量販店などで2,000円〜3,000円程度で買えるアダプターを使えば、iPhoneにある写真や動画をテレビの大画面で観られます。
 
YouTubeやApple TV+などの動画を大画面で楽しむこともできます。
 
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バッテリーの最大充電を80%に抑え、バッテリー充放電回数もカウント

iPhone15 Proは、初期状態ではバッテリーは「バッテリー充電の最適化」に設定されていますが、「上限80%」を選択すると、充電できる上限が最大容量の80%に抑えられます。
 
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また、「設定」アプリの「情報」メニューからは、バッテリーの充放電回数カウントが確認可能となっています。Appleは、iPhoneの場合、500カウントでバッテリー交換の目安としています。
 
この機能はiOSの機能で実現できそうな気もしますが、iPhone14シリーズ以前のモデルでは利用できません。

ケースをつけるのがもったいない

iPhone15 Proは、チタニウム合金製のフレームが手に馴染みやすくて美しく、ケースを着けて使うのがもったいなく感じてしまうデザインです(だけど、結局ケースを着けてしまうのですが)。
 
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USB-Cポートの搭載により、筆者としてはiPad mini(第6世代)やMacBook Pro、モバイルバッテリーと同じUSB-Cケーブルを使えるので、小さなことですが、持ち歩くケーブルが減るのは嬉しいです。
 
アクションボタンにショートカットを組み合わせて、どんな活用ができるか、楽しみながら探してみたいと思っています。

 
 
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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