iPad mini/Air、MacBook Pro/AirのOLED移行時期判明!?

iPad Pro Air mini OLED AH_1200

先陣を切って来月発表されると噂新型iPad Proに続き、iPad miniiPad Air、MacBook ProとMacBook Airに有機EL(OLED)ディスプレイが搭載される時期を市場調査会社が伝えています。
 
報告では、新型iPad Proに続くのはiPad AirとMacBook Proで、OLEDディスプレイ搭載時期は2026年、iPad miniやMacBook Airは2027年に搭載される見通しです。

目次

iPadシリーズ各モデルがOLEDディスプレイを搭載する時期と種別

今回の報告は市場調査会社Omdiaによるもので、レポートには各モデルがOLEDディスプレイを搭載する時期、OLEDディスプレイの種別が記載されています。

新型iPad Pro

早ければ来月発表される見通しの新型iPad Proに搭載されるのは、高輝度かつ高寿命を実現すると噂の2段スタック型ハイブリッドOLEDディスプレイです。こちらは低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)方式になるようですので、現行モデル同様、リフレッシュレート120Hzが実現されるでしょう。
 
噂では、最低リフレシュレートが10Hzになることで、省電力と場合によっては常時表示が実現されるかもしれません。
 
気になるのは、Omdiaは新型iPad Proの発売時期を2024年第2四半期(4月〜6月)後半と予想している点です。
 
その場合、3月のAppleの新製品発表イベントでは新型iPad Proは発表されず、世界開発者会議(WWDC24)での発表となることが懸念されます。
 
その後、2027年にはタッチパネルと薄膜封止(TFE:Thin Film Encapsulation)を組み合わせ、偏光板を省いたPol-Less(Polarizer-less)構造を採用するようですので、一層の薄型化が実現されると予想されます。

iPad AirとiPad mini

iPad AirがOLEDディスプレイを搭載するのは2026年で、iPad miniは2027年です。
 
OLEDディスプレイ種別はiPad Proと異なり、1段スタック型ハイブリッドOLEDディスプレイです。こちらは、輝度と寿命で劣る面はあっても製造コストが安いと考えられますので、iPad Proほど販売価格が高くなることもないでしょう。
 
また、iPhone15などと同じ多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)方式を採用するとのことですので、高リフレッシュレートの実現は難しいかもしれません。
 
これら2モデルには、ベゼル幅が狭くなることが期待できます。

20.3インチ折りたたみiPad

今回の予想で注目されるのが、2023年11月に初めて噂にあがった20.3インチ折りたたみiPadです。これは、従来は20.25インチ折りたたみMacBookと噂されていたものと同じものを示していると、筆者は考えています。
 
20.3インチ折りたたみiPadも2段スタック型のハイブリッドOLEDディスプレイで、なおかつ折りたたみに対応するものを搭載、2027年に発売されることが期待されます。
 
従来は20.25インチ折りたたみMacBookと噂されていたことから、iPadOSとmacOSがいずれも動作するか、MacBookのような使い勝手を実現しているのかもしれません。

MacBookシリーズ各モデルがOLEDディスプレイを搭載する時期と種別

MacBookシリーズのOLEDディスプレイ搭載は、2026年から開始されます。

14/16インチMacBook Pro

2026年に発売される14インチおよび16インチMacBook Proが搭載するのは、2段スタック型ハイブリッドOLEDディスプレイで、iPad Proよりも1年早くタッチパネルと薄膜封止(TFE:Thin Film Encapsulation)を組み合わせたものを用いる見通しです。
 
予想通りであれば、以前も噂になったMacのタッチ操作対応がついに実現されることになります。

13/15インチMacBook Air

MacBook Proから1年遅れでMacBook Airも2027年にOLEDディスプレイを搭載しますが、こちらの種別はiPad AirおよびiPad miniと同じものです。
 
Appleは、Proモデルに2段スタック型、スタンダードモデルには1段スタック型と使い分ける模様です。

第6世代OLEDから第8世代OLEDに移行見込み

これらのモデルのOLEDディスプレイを供給するのは、LG Display、Samsung Display、BOEです。
 
新型iPad Proには第6世代OLEDディスプレイが搭載される見通しですが、サプライヤー各社は基板サイズの大きな第8世代OLEDディスプレイに移行し、製造コスト削減を実現することを計画しています。
 
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Photo:Apple Hub/X, Omdia

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