分解で判明、Vision ProのEyeSightの秘密〜3つのレイヤーで自然な目元

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Apple Vision Proが2日(金)米国で発売となりましたが、デバイス分解で知られるiFixitは、さっそく分解を試みています。分解により、Vision Proの目玉機能であるEyeSightの仕組みが明らかになりました。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Vision Proの分解によりEyeSightの仕組みが明らかになった。
2. 3つのレイヤーにより3Dの自然な目元を作るよう工夫が凝らされている。
3. EyeSightは映像が暗くなるという問題点が指摘されている。

レビュアーのEightSightの評価は微妙?

Apple Vision Proは、ヘッドセット使用中の他の人とのインタラクションにも注意が払われており、ユーザーが孤立しないよう状況に応じて外側から見たときに目元が表示されるようになっています。
 
この機能こそがEyeSightと呼ばれるものですが、レビュアーの評価はあまり良いとは言えず、WSJのジョアンナ・スターン氏は「見づらい」、YouTuberのマーケス・ブラウンリー氏は「ほとんど見えない」とそれぞれ述べています。
 
しかし、目元が自然に見えるようにかなりの工夫が凝らされていることが、分解により明らかになりました。

3つのレイヤーで自然な目元を演出?

Vision Proのガラスシェルの内部には、ワイドニングレイヤーレンチキュラーレイヤー、そしてOLEDディスプレイがあることがわかっています。EyeSightは1種類のユーザーの目のビデオを表示しているわけではなく、いくつかのビデオを見せているとのことです。
 
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レンチキュラーレンズとは、見られる角度に応じて異なる画像を表示するもので、立体3D効果を作り出すのに使用されます。よくお土産品などで目にする動くポストカードなどにも使われる技術です。
 
Vision ProはOLEDディスプレイの上にレンチキュラーレイヤーがあり、立体視効果により3Dの顔を作ることが試みられています。
 
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ですが、このアプローチは解像度が低下するという問題があり、これがEyeSightの目がぼやけて見える大きな理由となっています。
 
レンチキュラーレイヤーを通した映像をさらにワイドニングレイヤーを通すことで、Vision Proの幅に合わせて投影面を引き伸ばしています。このレイヤーには有効な視野角を制限する役割もあるようですが、映像がさらにぼやけた暗いものになる原因になっているとのことです。
 
 
Photo:Apple, iFixit
(lexi)

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