今秋、開発者向けvisionOSベータ版にApp Storeが追加される予定

vision pro

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Appleは現地時間9月5日、今秋リリースする開発者向けvisionOSのベータ版に、visionOS App Storeを組み込む予定であることを発表しました。このApp Storeには、visionOS向けに作られたアプリやゲームが含まれるほか、ヘッドセット「Vision Pro」上で動作するiPhoneやiPadアプリも提供される予定です。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.今秋、開発者向けvisionOSベータ版にApp Storeが登場予定。
2.ほぼ全てのiPadとiPhoneアプリがvisionOS上でそのまま実行可能。
3.visionOSシミュレータでアプリの動作確認が可能。

今秋リリースされるベータ版にvisionOS App Storeが登場

iPadやiPhoneのアプリは、デフォルトでVision ProのApp Storeで自動的に公開されます。iPadOSとiOSで利用可能なフレームワークのほとんどがvisionOSにも含まれているため、ほぼ全てのiPadとiPhoneアプリがvisionOS上でそのまま実行可能だということです。
 
アプリがVision Proで利用できない機能を必要とする場合、App Store Connectは開発者に対してアプリに互換性がなく、消費者に提供する前に更新が必要であることを通知します。消費者はVision Proが利用可能になる2024年前半には、visionOS上でアプリを利用できるようになる予定です。
 
アプリを更新する必要がある開発者は、Xcode 15のベータ2に含まれるvisionOSシミュレータを使用してアプリの機能を操作したりテストすることができます。さらなるテストが必要な場合は、互換性評価のためにアプリを提出するか、Vision Proデベロッパラボに参加することで行えます。
 
新しい空間体験をVision Pro向けに構築したい開発者は、visionOS SDKを使用することで構築可能です。visionOS SDKを使用するアプリは、visionOSの標準的なシステム外観を採用し、目や手の入力用に調整された3Dコンテンツなどの要素を追加することができます。詳細は、Appleの開発者向けWebサイトをご確認ください。

Vision Proのデベロッパキットとデベロッパラボについて

Appleは、開発者向けにVision Proのデベロッパキットの提供も開始しており、審査に通れば、開発用デバイスの貸出を受けることができます。Vision Proを実際に手元に置きながら開発できるため、アプリのビルド、テスト、改善を迅速に行うことが可能です。しかし、このキットの利用に際しては、多くの制約があることが明らかとなっています。
 
同社はまた、Vision Proのデベロッパラボを、クパチーノ、ロンドン、ミュンヘン、上海、シンガポール、東京で順次開催中です。この1日限りのデベロッパラボに参加すると、開発者はvisionOS上でアプリをテストして最適化することができ、Appleのエキスパートによる設定やトラブルシューティングのサポートも受けることができます。
 
 
Source:Apple via MacRumors
Photo:Apple
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この記事を書いた人

本職はWebデザイナーでMacBook Airを10年以上愛用中。iPhone Maniaのライターとしては、2020年から活動開始。iPhone歴は4s→6→7→XS→12 Pro Max。

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